海苔巻きなどに使われる『干瓢(かんぴょう)』は、栃木県が生産量日本一を誇ります。かんぴょうができるまでの工程が公開され、「ずっと見ちゃう」と話題になっています。
投稿したのは、栃木のかんぴょう問屋「篠原商店」の公式Xアカウント(@chibi_marumo)。かんぴょうは、夕方から朝にかけて花が咲く『ユウガオ』の実(フクベ:瓢)を収穫し、剥いて干すことでできます。
ユウガオの実(フクベ:瓢)を「剥き機」を使って高速で剥く映像には1.5万もの「いいね」がつき、「かんぴょうってこうやってできてたの!?」「スルスル剥ける様子がめちゃくちゃ気持ちいい!ずっと見ちゃう」「剥くところ初めて見ました!干すときは洗濯物みたいに干すんだね」と反響が寄せられました。
ハフポスト日本版は、篠原商店にかんぴょう作りについて話を聞きました。
今回の投稿について、「『かんぴょう』はよく『食べられるヒモ』と表現されることが多いです。実際に、ユウガオの実(フクベ)を剥いて干して作っている様子をSNSで投稿しようと思いました」と説明。
かんぴょう作りで大変なことは、「フクベを剥いて干すのは一見簡単そうな作業ですが、重さ8キロの実の収穫になります。そして、実は一日で乾かさなければいけないので、早朝から剥き始め干さなければなりません。それらの作業はほとんど手作業なのです」と語ります。
収穫期は6月から8月なので、猛暑の中の重労働に…。労働環境の悪さからかんぴょう農家は激減しているといいます。
そのため、篠原商店などの「問屋」も数年前から“かんぴょう生産”に携わるようになったそうです。
反響については、「思った以上に『懐かしい』『知ってる』という声が多く、かつて栃木県内で盛んだったかんぴょうの生産の様子を懐かしんでくれる声の多さに驚いています。弊社のSNSを通じて、普段何気なく口にしている『かんぴょう』の興味につながってくれると嬉しいです」と話しました。