2024年上半期にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:1月26日)
学研ホールディングス(HD)は1月24日、資格取得の情報提供サイト「資格Times」による「取得したいと思っている資格」と「転職・昇格に役立つと思う資格」アンケートの結果を発表した。
アンケートは20〜50代の社会人1114人を対象に1月8日から1月15日にオンラインで行われた。質問はいずれも複数回答。
①2024年に取得したい資格は?
取得したいと思っている資格6位は、病院などの医療機関で医療費の計算などを行う「医療事務」(91票)。
5位は薬局などで一般用医薬品の販売を担うことができる「登録販売者」(106票)。資格Timesによると、薬剤師不足を補う人材として、登録販売者の需要が高まっている。取得に必要な勉強時間は約400時間で、正式に登録販売者になるためには直近5年以内に2年以上の実務経験が必要だという。
4位はワード、エクセル、パワーポイントなどのパソコンスキルを証明する「MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)」(134票)だった。
3位は日常生活でのコミュニケーションに必要な英語能力を測る「TOEIC」(213票)、2位は企業の経理部門などで役立つ「簿記」(286票)となった。
最も取得が考えられている資格は、住宅ローンや年金など暮らしにまつわるお金の専門家である「ファイナンシャルプランナー(FP)」(342票)だった。
資格Timesは「(FPは)資産運用についても学ぶため、投資や保険の活用など幅広い知識を身につけることができる。極めて実用性の高い資格といえる」としている。
②転職に役立つと思う資格は?
キャリアアップを図ろうとしている人たちが役立つとみるのもまた資格だ。
転職に役立つと思われている資格6位は、不動産取引の国家資格である「宅建士(宅地建物取引士)」(291票)。安定した雇用や将来的な独立が見込めるという。
5位は「FP」(321票)、4位は会計や監査の専門家である「公認会計士」(341票)だった。
3位は「TOEIC」(352票)、2位は税務代理や税務書類の作成などを行う「税理士」(355票)だった。
転職や昇格をめざす人たちが注目する資格1位は「簿記」(478票)だった。
簿記は、経営について分析できる能力があることを証明するもの。資格Timesは、企業の経理部門での活躍に役立つだけでなく、営業職や企画職などでも知識をいかすことができるとしている。