日本時間の7月27日に開会式が開かれるパリオリンピック。
フランスといえば、エッフェル塔や凱旋門、コンコルド広場にルーヴル美術館など、歴史ある観光名所を挙げればキリがない。
今回のオリンピックは、開会式がセーヌ川で行われる予定。開会式が競技場以外で行われるのは、大会史上初の試みだ。
フランスをあげての大会は、王室ゆかりの場所も競技会場として使用される。ヴェルサイユ宮殿だ。
日本オリンピック委員会は7月9日、公式Xを更新し、パリ五輪の競技会場を紹介した。
公式Xはフランス王室の本拠地であった「ヴェルサイユ宮殿」を紹介。
フランスの世界遺産として有名なのはもちろん、日本ではアニメ「ベルサイユのばら」の舞台としても馴染み深い場所だ。
そんな華麗を極めたフランス宮廷文化のシンボルが、「馬術」「近代五種」の会場として使用される。
ヴェルサイユ宮殿が競技会場になることについて、SNSでは反響が広がっている。
「ヴェルサイユ宮殿で馬術なんて、かっこよすぎでは」
「こんな優雅なオリンピック競技場初めてかも!」
馬術は、動物と共に行う唯一のオリンピック競技であり、男女の区別なく同じ条件で実施されることも特徴のひとつ。
馬の演技の正確さや美しさを競う馬場馬術、障害物を決められた順番通りにコースを回る障害馬術、馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術の3つの種目を、同じ人馬のコンビで行う総合馬術の3種目が実施される。
また、近代五種は1人の選手が1日の間にフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(射撃+ラン)に挑戦する複合競技。
古代オリンピックで行われたペンタスロン(五種競技)をヒントに、近代オリンピックを提唱したクーベルタン男爵が「近代オリンピックに相応しい五種競技を」として考案したもので、自ら「スポーツの華」と称したと言われている。
開幕が近づくパリ五輪。環境問題や暑さ・テロ対策など問題も指摘されているが、歴史ある景観と競技の融合は、見る人をきっと引きつけるはずだ。