2024年上半期にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:1月13日)
トイレの入り口やドアでよく見かける「WC」という文字。
お手洗いやトイレを指すことは分かってはいても、実際にこの2文字が何を意味するのか知らない人は多い。
いったい何の略語なのだろうか?
答えはWater Closet(ウォーター・クローゼット)だ。
ケンブリッジ英語辞典やコリンズ英語辞書、ウェブスター辞典などによると、water closet(ウォーター・クローゼット)の頭文字をとった略語であると書かれている。
オックスフォード辞典は、「water closet」という言葉は18世紀半ばから、「WC」という言葉は19世紀初期から、それぞれ使われ始めたと説明している。
その語源には諸説あるようだが、イギリスの配管会社Plumb Worldのウェブサイトによると、元々は「Wash-Down Closet」と呼ばれていたという。日常会話の中で「Water Closet」となり、短縮され「WC」になったと説明している。
またアメリカの配管業者Southend Plumbingのウェブサイトでは、19世紀後半に屋内に水洗トイレが導入され始めた際、クローゼットを改装してトイレとして使っていた事が多かったという説が有力だとしている。
ちなみにイギリス泌尿器外科学会のウェブサイトによると、最初の「ウォータークローゼット(近代的な水洗トイレ)」は1592年にイギリスの宮廷詩人ジョン・ハリントン氏が発明したと述べている。
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WCはサインとしては見かけるものの、実際に日常会話で使う人は日本にあまりいないだろう。それは海外でも同様で、英語圏では国によって違うものの、Bathroom、Washroom、Restroom、Toiletなどと呼ばれる事が多い。
また、WCが何の略がを知らないのは日本人だけではないようで、2023年にはSNSでもWCの意味が話題になり、海外からも「今まで知らなかった!」という声が多く見られた。