アメリカ・ミシガン州で、キャンプをしていた3人の男性が、チーズを詰まらせたアライグマを救った。
USAトゥデイによると、このアライグマは6月15日、3人がキャンプファイヤーをしていた場所に現れた。初めは人間を怖がっていたものの、次第に慣れて近寄ってきたという。
3人のうちの1人ジョン・プタゼンスキーさんは、アライグマは一度姿を消した後に戻ってきたが、奇妙な動きをしていたとUSAトゥデイに説明している。
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アライグマは後ろ足で立ち上がり、口を開けて奇声を発していたという。窒息していると思ったプタゼンスキーの友人のビル・メッセンジャーさんが、アライグマを助けるために背中を叩いた。
プタゼンスキーさんが撮影した動画には、メッセンジャーさんがアライグマの背中をトントンと叩く様子が映っている。
「もう少し下の方がいいんじゃないか」と言われたメッセンジャーさんが叩く場所を変えると、アライグマの口から何かが飛び出た。
アライグマの口から出てきたのはスライスチーズで、異物を出したアライグマは、ホッとした様子で歩き始めている。アライグマはゴミの中からチーズを探し出したと見られるという。
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プタゼンスキーさんは「信じられない光景でした。撮影していなければ、誰も信じなかったでしょう」とCBSに語っている。
メッセンジャーさんらのとっさの判断でチーズを取り除くことができたものの、動物行動学の専門家で、カナダ・ヨーク大学のスザンヌ・マクドナルド教授は「動物の背中を叩かないでほしい」とCBSに述べている。
それでも、3人は窒息しているアライグマを目の前にして選択の余地はなかったと考えている。
メッセンジャーさんは「私たち全員が、アライグマが死ぬと思いました」とCBSに語った。