大噴火を宇宙から見下ろすと... 巨大すぎる噴煙に圧倒される。NASAが15年前の火山動画を投稿

NASA history Officeが6月12日、15年前に千鳥列島のサリチェフ火山で起きた大噴火の様子をXで公開しました。

宇宙分野の歴史を投稿するNASA公式のXアカウント「NASA History Office」が6月12日、過去に起きたSarychev Peak(サリチェフ山)の大噴火の様子を公開した。

投稿されたのは、15年前の2009年6月12日に起きた噴火時の様子を捉えた映像。

NASA History Office公式は「宇宙飛行士が宇宙ステーションから撮影した際、サリチェフ山は噴火の初期段階だった」と紹介しており、立ち上る巨大な噴火の様子をはるか上空の宇宙空間から見下ろすような構図で映している。

映像では、火山の頂上から超巨大規模の噴煙が上がっているのが確認できる。噴煙のトップは、雲状の真っ白い部分で覆われている。その下の部分は、火山灰を含んでいると思われる茶色や灰色の濁った層の噴煙が伸びている様子だ。

国立研究開発法人産業技術総合研究所によると、サリチェフ火山は千島列島の松輪島に位置する標高約1496mほどの活火山で、旧日本名は「芙蓉山(ふようざん)」と呼ばれる。

2009年の大噴火の際、大量の火山灰が放出され、周囲を飛行する航空機に大きな支障をきたしたという。

NASAの投稿によると、サリチェフ島は2009年6月12日以来、少なくとも4回噴火しており、千鳥列島で最も活発な火山の一つと言われている。

宇宙飛行士の若田浩一さんも昨年6月12日、2009年に起きたサリチェフ火山の噴火写真をXで投稿。「ISSからは幾つかの火山の噴火を見る機会がありましたが、これ程印象に残る噴火はありませんでした」と振り返っていた。

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