パリオリンピックが7月26日(日本時間27日)に開幕する。世界中からスポーツファンが観戦しにパリを訪れる盛り上がりの裏で、フランスを本拠とする航空会社エールフランスが収益に打撃を受けている。
同航空会社を傘下に持つエールフランス-KLMグループは7月1日、最新の夏の予約状況について発表した。今夏のオリンピックの影響で、エールフランスとLCC(格安航空会社)のトランサヴィア・フランスはパリを離発着する航空便の利用者が他のヨーロッパの主要都市よりも減少することから、夏季期間の予想収入単価が圧迫されている。
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大会期間中は航空券やホテル代の高騰や混雑が予想されることから、観光客らがパリを避ける傾向が顕著になっている。フランスの人たちがオリピック中に夏の休暇取得を控えることも収益の押し下げに拍車をかける。6〜8月の減収規模は1億6000万(約278億円)〜1億8000万ユーロ(約313億円)にのぼるという。
同グループは7月25日に発表する2024年6月中間決算で詳しく説明するとしている。8月末〜9月にかけ、フランス離発着の航空便需要は正常化する見込みという。