蛇口のカビや水アカ掃除法を専門家が伝授。実は汚れてることが多いんです!

蛇口の先端の「吐水口部分」は汚れていることが多い!カビや水アカ、油汚れなど、汚れ別の洗い方を紹介します。
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暑い季節は、飲み水に洗顔、手洗い、シャワーなど、使用頻度の高くなる水道ですが、蛇口の汚れについて考えたことはあるでしょうか。

水のトラブルの専門家によると「実は意外に汚れていることが多い」といいます。ウェザーニュースが実施したアンケート調査では、蛇口の先端の吐水口部分を掃除したことがない人が3割を超える結果となりました。
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これから湿度が高くなる梅雨〜夏にかけては、蛇口がカビていることもあるといいます。簡単にすっきりきれいになる掃除の方法を教えていただきましょう。

蛇口は清潔か?

水を飲む、手を洗う、湯を沸かすなど、水道は1日に何回も使うものです。「蛇口はきれいにしている」と思ったでしょうか。しかし、見逃しやすい箇所があるといいます。

「水の出る“吐水口(とすいこう)”が汚れているケースが多いです。

水栓の根元やレバーなどは汚れや水が残らないよう注意していても、吐水口は意識しないでしょう。目線を変えて下から見てみると、黒っぽい汚れがついているのです。

使っていてコップに黒いものが落ちてきたり、水の臭いが気になって初めて気づくケースもあるようです」(生活救急車 管理部、上野直哉さん)

吐水口からはきれいな水が流れ出るだけなのに、汚れてしまうのはどういうわけなのでしょうか

「水道を使うときに、汚れのもととなるものがはねることがあります。汚れ物を洗うときなど汚れや石けん・洗剤、皮脂などですね。また、水に含まれるカルキやミネラル成分が結晶化して、水アカが生じることもあります。水アカは水に溶けにくく、落としにくいのでやっかいです。それらが吐水口についたままだと、水分もあるのでカビの温床となってしまう可能性があるのです。

吐水口にカビが発生したからといって、水道水には除菌のための塩素が含まれているので、すぐに健康被害が出るわけではありません。しかし、水道水は毎日使い、また飲料や料理として体に入れるものなので、吐水口はきれいに保ちたいものです」(上野さん)
 
 

吐水口のカビや水アカ掃除法

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黒い汚れを見つけてしまったら、掃除で落としましょう。

「カビや水アカを落とすのには使うのは、塩素系漂白剤やクエン酸・酢です。金属に細かい傷がつくとカビが生えやすくなってしまうので、無理にこするなどして落とすのは避けましょう。

吐水口が取り外せるタイプなら、取り外して塩素系漂白剤につけ置きするのが簡単です。

ナチュラル系洗剤のクエン酸や酢もつけ置きに使えます。酸性の性質を利用して汚れを落とすことができ、抗菌作用や消臭作用もあります 」(上野さん)

吐水口を外すのが難しい場合は、どうしたらよいのでしょうか。

「キッチンペーパーにクエン酸水か酢を浸して、巻いて放置します。クエン酸水は、クエン酸小さじ1を水200mlに溶かして作れます。汚れがゆるんできたら、キッチンペーパーで拭けば落とせます。くもりがなくなりピカピカになります」(上野さん)

油汚れの場合は?

油汚れや皮脂汚れには重曹を使うといいます。

「油汚れ・皮脂汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹が効果的です。重曹とクエン酸を混ぜ合わせたペーストか、重曹を汚れ落としに使った後にクエン酸水をスプレーして落とします。

ペーストの場合は、重曹とクエン酸を2:1の割合で合わせ、水を少しずつ加えてペースト状にしてから歯ブラシなどにつけて、汚れを落とします。

クエン酸水の場合は、重曹を歯ブラシなどにつけて汚れを落としたらクエン酸水をスプレーしましょう。シュワシュワしたら、水で洗い流します。

油汚れ・皮脂汚れとともに水アカやカビも落とせます。ただし、重曹とクエン酸の反応により二酸化炭素が発生するので、十分換気するようにしてください。また、クエン酸を塩素系漂白剤と一緒に使うと有毒ガスが発生するので、クエン酸と塩素系漂白剤は一緒に使わないようにしてください」(上野さん)

きれいになったら汚れが溜まらないように心がけましょう。

「吐水口はカビが生えても気づきにくいので、できるだけ水気を拭くなどして、湿気を遠ざけるようにしましょう。水アカもひどくなると簡単には落とせなくなるので、普段からのお手入れが大切です」(上野さん)

湿気の多い梅雨どきに向け、蛇口の点検・掃除をして、気持ちよく過ごせるように対策しましょう。

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取材協力
生活救急車「水の生活救急車」(https://mizu-mawari110.com/)

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