湖で見つけたのは大量の魚ではなく、犬だった――。
ボブ・ギストさんは6月初め、釣りのために訪れていたアメリカ・ミシシッピ州のグレナダ湖で40匹近い犬を救った。
ギストさんは友人と釣りを始めてすぐに、湖に何かがいるのに気づいたという。
水面にぷかぷか浮かんで見えたのは犬の頭だった。ギストさんは「そこらじゅう犬だらけでした。犬たちは円を描くように泳ぎ、方向を見失っていました」とAP通信に語っている。
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犬たちはキツネ狩りの最中にシカを追って湖に入った後、岸に戻れなくなっていた。
地元テレビ局WMCによると、犬たちは少なくとも岸から1.6キロ離れた場所を泳いでおり、陸がどちらかもわからないようだった。
岸にいた飼い主らが何もできずにパニックに陥る中、ギストさんと友人のブラッド・カーライルさん、釣りガイドのジョーダン・クレストマンさんはボートで犬たちに近づき、次々に水から引き上げた。中には疲れきっていた犬もおり、水中から頭を引っ張り上げなければならなかったという。
ギストさんらは3往復してすべての犬を岸に運び、最終的に合計38頭を救出した。
それでもすべての犬を救えたかどうかはわからないという。
ギストさんは「怖くて聞けませんでした。私たちに言えるのは、見かけた限りすべての犬を救助したということだけです」とジョーンズバラ・ライトナウに語っている。
救出後に犬の飼い主から謝礼を支払うと申し出があったが、ギストさんらは「私たちが困っている時に助けてください」と言って断ったという。
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ハフポストUS版の記事を翻訳しました。