気象庁「地球温暖化で雨の降り方が変わった」極端な雨の頻度は約2倍に。大雨への備えを呼びかけ

天気予報や災害を伝えるニュースの中で、気候変動との関わりを伝える動きが広がっている。
台風19号の大雨で千曲川が氾濫し、水につかった北陸新幹線の車両。「令和元年東日本台風」では地球温暖化の影響が指摘されている=2019年
台風19号の大雨で千曲川が氾濫し、水につかった北陸新幹線の車両。「令和元年東日本台風」では地球温暖化の影響が指摘されている=2019年
時事通信社

気象庁は6月17日、「防災情報」を伝えるXの公式アカウント(@JMA_bousai)で、気候変動によって激甚化する大雨などの災害について注意を呼びかけた。

気象庁は「地球温暖化に伴い雨の降り方も変わってきています」と紹介。

極端な雨の頻度は1980年頃に比べ約2倍になっていることや、地球温暖化が進行すると、雨の降り方が極端になる傾向が続くと予測されていることなどを説明した。

実際、翌18日は西日本から東日本にかけて警報級の大雨が降り、静岡県熱海市網代では、12時間雨量が観測史上最大の255.5ミリを記録した。

気象庁は「九州に7年連続で大雨特別警報が発表されるなど、毎年のように災害が発生しています」として、これまで以上に大雨に備えるよう呼びかけた。

この投稿に、「『降り方が変わった』には実感がある」「この間の豪雨も気候変動の影響がつよいんだろうな」「防災から入って気候変動に目を向ける流れ、さらに主流化させたいです」などの反響が寄せられた。

また、防災に備えるだけでなく、気候変動の原因に目を向けることや、気候変動を抑止するための対策について呼びかける必要があるのではないか、などの意見もあった。

5日には気象キャスターや気象予報士らが「天気予報でも気候変動について伝える」発信を目指す共同声明を出すなど、天気予報や災害を伝えるニュースの中で、気候変動との関わりを伝える動きが広がっている。

注目記事