出荷できないさくらんぼ「双子果」が増加中!?農家の切実な思いが話題

「双子果(ふたごか)」とは、実が2つに分かれ商品として出荷できないさくらんぼ。

6月上旬、さくらんぼ農家の切実な思いがXに投稿され、注目を集めています。

投稿したのは、福島県福島市の篠木果樹園の公式Xアカウント(@ShinogiFruits)。「双子果(ふたごか)」の写真とともに「毎日数キロも取れるのは困る」と悩みを吐露しました。     

「双子果」とは、実が2つに分かれ商品として出荷できないさくらんぼのこと。 

2024年は双子果が多く、さくらんぼの予想出荷量が例年より少なくなることが報道されています。 

コメント欄では初めて双子果について知った人も多く、「双子果、初めて知った!」「むしろ二つついてるほうが可愛らしいし大きくてお得」「かわいいから捨てるのはもったいない!ぜひ買いたい」と反響が寄せられました。

ハフポスト日本版が篠木果樹園の担当者に話を聞いたところ、「まだ収穫初期だったので、これが毎日数キロも収穫されると売り先などに困るため、Xならなにか新しいアイデアを教えてもらえるかな?」と思い、投稿したそう。

また双子果の原因ついては「前年の夏の気温が影響しているらしいです。猛暑により花芽の生育が異常に進み、雌しべが2本に分かれた花が咲き、受粉したことで発生するとみられています」と説明しました。 

報道されている通り、今年は双子果の数が多いと感じているようで、「樹によって、枝によって双子果率は違いますが、場所によっては一枝すべて双子果なところもあるみたいです」と話しました。

篠木果樹園ではすでに傷ものを混ぜた「家庭用」を販売しており、今年は双子果も混ぜて対応しているそう。

「安心していただきたいのは、『双子果は形は違っても味に違いはない』ということ。2025年以降またその数が多い場合は、ECサイトでの販売や飲食店に卸したり、食育として幼稚園に提供するのもいいのかなと考えています」と言います。

反響については「ただただびっくりしています。かわいい、むしろこれを売ってほしいなどとコメントいただき、需要があるのだなとびっくりしました。これを機に、福島のくだものを手に取ってもらえるようになれば嬉しいです」と話しました。