日本の国民食「おにぎり」が、世界の人気者、フランス発のクロワッサンと出会いを果たしたーー。
クロワッサンはこれまで、ドーナッツやワッフル、マフィンなどと組み合わさり、「クロナッツ」や「クロッフル」、そして「クロフィン」などの「進化系クロワッサン」としても人気を博してきた。
クロワッサンが新たに手を組んだのは、日本の「おにぎり」。
クロワッサンと合わさり、「クロニギリ」や「オニワッサン」などと呼ばれている。
アメリカの情報番組「Today」など複数の海外メディアによると、「クロニギリ」の人気の火付け役となったのは、シンガポールの「La Levain bakery(ラ・レバイン・ベーカリー)」だという。同ベーカリーのInstagramには、2023年11月に「新商品」として「クロニギリ」が登場している。
韓国ではシンガポールに先駆けて、同様の商品が2023年ごろに登場していたようだ。
「La Levain bakery」は「韓国のNu Dakeカフェにインスパイアされた」とInstagramで述べており、クロニギリはNu Dakeカフェが販売するおにぎりとクロワッサンを融合した「オニワッサン」を参考にしたもののようだ。
この「クロニギリ」もしくは「オニワッサン」の人気は世界にも広がりを見せており、今やアメリカやカナダ、オーストラリアやインドネシアにも上陸。TikTokでも話題となっており、真ん中にのりが巻かれたおにぎり型クロワッサンを「サクッ」と音を立てながらおいしそうにほおばる人たちの動画で溢れている。
中に入っている具材の種類はお店によって様々。明太子マヨやキムチ、ツナマヨやスパイシーサーモンなどの惣菜系から、抹茶クリームやきな粉クリームなどのスイーツ系までが揃う。
韓国でキムチのオニワッサンを食べたという同僚によると、「クロワッサンの甘みとキムチのしょっぱさが混ざって結構おいしかった」という。
日本にもすでに上陸しているが、まだ食べられるお店は限られている。名古屋と大阪にある韓国スイーツショップ「Madang」で買うことができる。オンラインショップもあるが、現在は完売となっている。同店はゴールデンウィークに東京で期間限定のポップアップを開催したばかりで、Webサイトによると、今後全国をポップアップで回ることが決定したという。
韓国で話題のスイーツが、その後日本で人気となることも多い。今後、日本でも「クロニギリ」もしくは「オニワッサン」が身近な食べ物になる日も近いかもしれない。