コメダ珈琲店の新商品「とろみコーヒー」が話題になっています。
5月29日から一部店舗で販売されている「とろみコーヒー」は、その名の通りとろみがついたコーヒーです。
なぜコーヒーにとろみをつけたのでしょうか?開発した理由に反響が広がっています。
「とろみコーヒー」開発の背景は?
コメダ珈琲店によると、高齢化が進む中で、「飲み込む力」が弱くなる人が年々増えているそう。飲み込む力が弱くなると、さらさらとした飲み物がうまく飲み込めなくなり、むせてしまったり、気管に入って肺炎を起こしたりしてしまう危険性もあるといいます。
むせることが増えていくと、さらさらとした飲み物を飲むのが怖くなり、コーヒーが好きだった人でも「コーヒーからの卒業」をせざるを得なくなってしまう人も。
そこでコメダ珈琲店は、日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士で朝日大学歯学部の谷口裕重教授の監修のもと、石光商事と共同開発で、飲み込む力に不安がある人でも飲みやすい「とろみ」がついたコーヒーを開発しました。
とろみがつくことで、コーヒーが食道をゆっくり通り、むせにくくなるようです。
開発担当者のこだわりは?
とろみコーヒーの開発担当者はこだわったポイントについて、「安心してお飲みいただけること、そして味わいです」と説明しています。
「飲み込みに不安がある方にも安心してお飲みいただけるよう、毎回同じ程度のとろみが再現できるよう何度も試作しました。また、とろみがついた状態でコメダ珈琲店伝統のコク深いストロングボディに近づけるために試作を重ね、納得いく味わいに仕上げました」
また、とろみがあるため冷めにくく、少しずつゆっくり飲んでも楽しめるのも特徴のようです。
コメダ珈琲店が6月13日に公式Xでとろみコーヒーの開発背景を投稿すると、「凄いな。この企業努力に感動」「年配の方も安心して飲めますね」「ますます好きになったよ、コメダさん」「私はコメダがあるからコーヒー婆ちゃんになれそうだ」など、多くの反響が寄せられました。
また、「祖母と一緒に行けます」「水を飲んでもむせ込むお父さんと一緒に今度行きます」「職場の利用者さんのご家族に教えてあげよう。気軽にお出かけしてもらえる」など、さまざまな理由で飲み込む力に不安を感じる人がカフェを楽しむきっかけになりそうな様子もうかがえました。