三田友梨佳さん、都のマッチングアプリに疑問「税金を使うのであれば...」。“リクエスト”が共感を呼ぶ

「仕事と子育ての両立ってこんなにも大変なんだって痛感しているので、例えば...」
三田友梨佳さん(2017年撮影)
三田友梨佳さん(2017年撮影)
時事通信社

フリーアナウンサーの三田友梨佳さんが6月9日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演。東京都が独自のマッチングアプリを開発し、実用化を進めていることについて、自身の考えを述べた。

三田さんはまず、「私の周りでもマッチングアプリで結婚した友人は何人もいますし、今現在マッチングアプリを通して、出会いを求めている友人もたくさんいる。そういう友人に話を聞くと、マッチングアプリは便利だけども、だからこそ危険も潜んでいて怖さもある。そういう意味では、行政が主導しているのは安心感があるのでいいなとは思う」とした。

その上で、「このマッチングの技術が少子化を解決するのかっていうと、そこはまた違うのかなとは思います」と私見を述べた。

三田さんは続けて、「私も実際に子どもができて、子どもを育てるってすごく楽しいし幸せなことですけど、こんなにもお金がかかるんだとか、仕事と子育ての両立ってこんなにも大変なんだって痛感しているので。やっぱりマッチングアプリに都の税金を使うのであれば、たとえば雇用環境を整えるとか、将来の経済的不安を取り除く施策に注力して欲しいなとは思ってしまいます」とコメントし、マッチングアプリ以外の施策に期待したいとした。

Xでは、三田さんの考えに対し、「その通りだと思う」「マッチングアプリより優先してほしい政策あるでしょ」などという声もあった。

三田さんは2022年に第1子を出産し、2023年にフジテレビを退社。現在はフリーアナウンサーとして活躍している。

世論でも賛否分かれる

東京都によるマッチングアプリは、登録の際に顔写真付き本人確認書に加えて、独身証明書か戸籍謄(抄)本の提出が必要となっており、事前面談も課す。夏の実用化を目指しているという。

朝日新聞などによると、都は「身元の安心感」を売りにしており、担当者は「関心があるのに結婚できていない人が多いなら支援したい。従来のアプリに不安があった人に、行政への安心感で、婚活の一歩目を踏み出してほしい」と話しているという。

CNNなど海外のメディアでも報じられたが、国内では賛否が分かれている。「行政が母体なのは安心」という声もある一方、「民間がやっていることに税金を使って参入する必要があるのか」「その前に低賃金や非正規など若い人の雇用環境を改善すべき」など否定的な意見もみられた。

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