ジメジメと湿気が多い6月。部屋干しが多くなるこの時期は、洗ったばかりなのにタオルが匂うという悩みを抱えた人も多いのでは?
気になるタオルの匂い、その原因は細菌だった
タオルの匂いは、繊維に付着した「モラクセラ菌」という細菌が増殖する過程で発生します。人の口や鼻の粘膜など、あらゆる場所にいる菌で、酸素や温度、湿度、エサ、水分などの条件が揃うことで爆発的に増えます。
洗濯をしても落ち切れずに残った菌や汚れなどが付着していると、乾くまでの間に菌が増殖。イヤなにおいを発生させる元になります。
匂いを取る3つの方法とは?
一度においが発生したタオルは、普通に洗濯しただけでは、匂いの原因となる菌を完全に取ることができません。ただし、ちょっとした工夫で菌を減らすことができるそうです。
①60度以上のお湯につける
モラクセラ菌は60度以上のお湯につけると、20分程度で死滅します。お湯が冷めないように、差し湯をするなどして60度以上をキープしたお湯に匂いが気になるタオルをつけた後、すぐに洗濯して乾かしてください。
②コインランドリーの乾燥機を利用
コインランドリーの乾燥機は約80~120度と高温なので、菌を取り除くのに適しています。タオルの量が多い場合などに、まとめて利用できます。
③酸素系漂白剤
40~50度のお湯に酸素系漂白剤を適量入れ、タオルを20分程度つけておきます。その後しっかりすすいでから干す方法もあります。ただし、酸素系漂白剤は、つけすぎると繊維を痛める恐れがあるので注意が必要です。
菌の増殖を予防するには?
匂いが出ないようにモラクセラ菌の増殖を予防するには、洗濯方法と干し方が鍵になります。
洗濯方法:液体洗剤を使ってたっぷりの水で洗う
洗濯をするときは洗剤の適正量を守り、水をたっぷり使って洗いましょう。洗濯物を詰め込みすぎると、洗浄力が弱まります。粉の洗剤の場合、洗剤カスが残って菌のエサになる恐れがあります。
干し方:日中に外で陰干しがベスト
洗ったタオルは、日中に屋外で陰干しをしましょう。天日干しは、直射日光に当てると水分が飛びすぎたり、紫外線がタオルの繊維を傷めて、硬くなってしまうのでおすすめできません
夜は湿度が高くて乾きにくいため、できれば日中の時間帯に干すと良いでしょう。
部屋干しは乾くまでに時間がかかり、菌が増殖しやすくなります。部屋干しする時は、エアコンや除湿機などを併用すると菌の増殖が抑えられます。