アメリカの歌手マドンナさんが、ワールドツアー「セレブレーション」のパフォーマンスをめぐり観客から訴訟を起こされた。
問題になっているのは、3月7日にロサンゼルスのキア・フォーラムで行なわれた公演だ。
エンターテインメントウィークリーによると、この公演を見たジャステン・リペレスさんが「警告なしにポルノを見せられた」と主張。虚偽広告や精神的苦痛などの被害を受けたとして、マドンナさんとコンサート主催者を訴えた。
リペレスさんが主張する「ポルノ」には、「トップレスの女性がステージで性行為をまねる行為」が含まれているという。
リペレスさんは他にも、「マドンナさんが空調を停止させたために温度が上昇し、体調を崩した」とも訴えている。
エンターテイメントサイトのブラストによると、リペレスさんは訴状で「暑くて不快なアリーナで何時間も待たせ、警告なしにポルノを見せるのは、マドンナがファンを軽んじている証拠である」と主張している。
マドンナさんが「セレブレーション」ツアーに関連して訴えられたのは、今回が初めてではない。
2024年1月には、12月のニューヨーク公演に参加した観客が、開演が2時間遅れたことを理由にマドンナさんを訴えた。
観客は遅延を「非良心的で不公平、かつ/または不正な取引にあたる」と主張している。一方、マドンナさん側は技術的な問題の発生が原因だとしており、訴えを取り下げるよう求めている。
エンターテインメントウィークリーによると、マドンナさんの弁護団は、「理性的なコンサートの来場者、そして当然マドンナのファンは、チケットに記載された時間通りに主役のステージが始まるとは期待しないものだ 」と主張している。
マドンナさんのコンサートの遅延は、以前から問題になっている。2019年には、「マダムX」ツアーのフロリダ公演に参加した観客が、2時間の遅延が契約違反に当たるとしてマドンナさんを訴えた。
今回ロサンゼルスで訴訟を起こしたリペレスさんも、公演が遅延したと訴状で主張している。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。