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卒業シーズンのアメリカで、インスタグラムに投稿されたある動画が話題になっている。
動画は、幼稚園児と高校3年生のグループが交互に映し出されたもの。
園児たちは一人ずつカメラに向かって手を振った後、カメラを飛び越えてスクリーンの先へ。画面が切り替わり登場したのは、高校の卒業生たちだ。卒業式の帽子とガウンを身につけた高校生たちは、カメラ側から飛び出てきた後、フットボール場へ舞い降りる。振り返ってカメラの方を向き、次の園児を呼ぶように手招きしている。
幼い子どもたちがタイムワープし、一気に成長したかのような演出だ。
これは、オハイオ州のルイビル高校が、生徒たちの卒業を記念して制作したもの。ルイビルの幼稚園児たちを撮影した動画と、ルイビル高校の卒業式のリハーサルで撮影した映像を組み合わせたという。
動画には「素敵なアイデア。泣きそうになった」「自分の子どもではないのに涙が出てきた。これまで見た卒業ビデオで最も素晴らしい」など、感激のコメントが寄せられている。中には、出演する高校生と幼稚園児が同一人物だと勘違いした、という感想もあった。
動画の最後には「2024年のクラスおめでとう!...そして2036年のクラスも」との祝福メッセージが添えられていた。動画に出てくる園児たちは、12年後に卒業を迎えることになる。
動画のアイデアを思いついたルイビル高校の広報コーディネーターのジェン・ウィルソンさんは、「グッドモーニングアメリカ」の取材に対し、このビデオは人々が空港から旅行先へ「ジャンプ」でひとっ飛びするTikTokのトレンドからヒントを得たと話した。
「この数カ月間、私が話した保護者たちは皆、『子どもたちはあっという間に成長してしまうんだ』と口々に同じことを言っていました」と、ウィルソンさんはTODAYに述べた。
動画に登場する生徒の一人マティ・ベンソンさんによると、ビデオに映る卒業生のうち何人かは、幼稚園から現在まで共に同じ学校に通っている。
ベンソンさんは「私たちはここで育ったほとんどの子どもたちと一緒に成長してきました。そしてもちろん、私たち全員にとって、あの瞬間は二度と戻ってきません。だから(動画撮影は)間違いなく特別でユニークな経験でした」と語る。
ルイビル高校のタウシュ校長は毎年、卒業生たちに同じアドバイスをしているという。それは「今この瞬間を捉えて、ただ楽しむ」ことだ。「時間はあっという間に過ぎてしまうのですから」。