【お風呂のカビ予防】梅雨入り前がチャンス!汚れをキレイに落とすコツは?

家のなかでも特にカビに気をつけたい浴室は、梅雨入り前に対策を済ませておくことで、予防効果が高まるといいます。お風呂掃除のポイントをまとめました
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そろそろ梅雨入りが気になってくる時期です。今年は全国的に梅雨入りの時期は平年より遅く、関東や近畿など多くのエリアでは6月中旬頃と予想されています。湿度が高くなるこの時期は、やはりカビが気になりますね。

以前にウェザーニュースで「家庭内でカビが気になる場所は?」というアンケート調査を実施したところ、「浴室」と答えた人が80%を占め、2位の「キッチン」(8%)以下を大きく引き離していました。
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除カビ・防カビの専門会社のハーツリッチ株式会社ハーツクリーン事業部の穂苅(ほかり)さんは、「今のうちにお風呂のカビ対策を」とアドバイスします。ナチュラルクリーニングによる浴室のカビ対策を教えていただきましょう。

今カビ対策をすべき理由とは?

家のなかでも特にカビに気をつけたい浴室は、梅雨入り前に対策を済ませておきたいといいます。
 
「はやめにしっかりキレイにしておくことが、カビ予防の効果を高めるからです。

カビ対策の基本は、カビを発生させないことです。カビの生育に必要な条件は、湿度、温度、栄養の3つ。浴室は、日々の使用により石けんカスや湯あかなど、栄養となるものが溜まりがちです。

そこへ梅雨のジメジメと高めの気温が重なると、カビが大発生してしまう可能性もあるのです。

また、カビの増殖しはじめは肉眼では確認できません。カビが生えているのを見つけたときには、カビの増殖はかなり進んでいるということなんです」(穂苅さん)

カビが目に見えない、あるいは少しだけの今の時期ならば、掃除も比較的簡単だといいます。

「頑固な黒カビなどが増えれば、市販のカビ取り剤など強めの洗剤を使わなければならなくなります。ひどくなる前にナチュラルクリーニングでカビ増殖を防ぎましょう」(穂苅さん)

ナチュラルクリーニングで使うアイテムは?

「ナチュラルクリーニングとは、合成洗剤に頼らず重曹やクエン酸などを使った掃除方法のことです。刺激の強い薬剤を使わないので、皮膚などが敏感な方、小さなお子さんやペットへの影響を心配する家庭、水質汚染など環境への負荷を意識する人などにもおすすめです」

お風呂のナチュラルクリーニングで使うのは、重曹、過炭酸ナトリウム、クエン酸です。

「ナチュラルクリーニングで汚れをキレイに落とすには、汚れの種類に合わせて使い分けることです。

重曹は、弱アルカリ性の性質をもち油汚れや焦げ落としなどによく使われますが、水に溶けにくい性質を利用して研磨剤として使います。湯あかや軽度のカビを落とすのに効果的です。

過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤で、塩素系カビ取り剤より効き目がおだやかですが、きつい臭いや刺激がありません。

クエン酸は酸性でアルカリ性の汚れを落とすのが得意です。浴室では、水あかなどを分解することに使います」(穂苅さん)

お風呂のナチュラルクリーニングの方法

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「まずは風呂おけやシャンプーなどの小物類を片付けて、浴室全体にシャワーをかけます。温度は40~50℃くらいの高めの設定で、カビを殺菌します。ただし、やけどしないよう十分に注意してください。

天井は、紙モップなどを消毒用アルコールで湿らせて拭くと、除菌できます」(穂苅さん)

▼浴槽、タイル掃除

【準備するもの】
重曹、スポンジなど

風呂掃除用のスポンジなどに重曹をつけて、浴槽やタイルの汚れている部分などを軽くこすります。重曹を研磨剤とすることで、軽度のカビも落とせます。こすり過ぎて傷つけないように注意しましょう。

▼排水口、床など

【準備するもの】
過炭酸ナトリウム、ポリ袋、水、湯(約40〜60℃)

排水口周りや床などなどがやっかいな場所には、過炭酸ナトリウムを使います。ポリ袋に水を入れて封をして、排水口を塞ぎます。過炭酸ナトリウムをふりかけて、40〜60℃の湯を注ぎ漂白します。

▼水あか・石けんカス、鏡

【準備するもの】
クエン酸水(水200mlに対しクエン酸粉小さじ1/2)、マイクロファイバー、布

水あかや石けんカスには、クエン酸を使います。鏡についたウロコ状の汚れにも効果があります。クエン酸水を拭きかけて、マイクロファイバーで拭き取ります。しつこい汚れは布などにクエン酸水を染みこませて、汚れの部分にパックし、しばらくしてから落とします。

※素材によっては上記のものが使えない場合もあります。また、パッケージの注意書きに従って使用してください

キレイを保つ毎日のコツ

すっきりキレイにした後は、それをキープしましょう。

「毎日のカビ予防も大切です。使い終わったら、シャワーをざっとかけて石けんなどの汚れを流す、残った水滴はスクイジーなどで取り除く、換気扇をかけて湿気た空気を入れ換える、などできれば家族と協力して実施するといいでしょう。

また、浴室に小物を置き過ぎると掃除の手間もかかり、ヌメリやカビが発生しやすくなるので整理します」(穂苅さん)

お風呂はリラックス、リフレッシュするためのたいせつな場所。ジメジメした季節も不快なカビに煩わされることがないよう、今からきれいな状態を保ちましょう。
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