俳優やテレビ司会者、エッセイストなど多彩さで知られる黒柳徹子さんが5月30日、自身のInstagramで中国・北京に滞在していることを明かした。前作から42年ぶりに出版した『続窓ぎわのトットちゃん』の中国版の発売にともない、同国の出版社に招かれたという。
黒柳さんは「私が去年書いた『続窓ぎわのトットちゃん』は、日本でも50万部を超えるベストセラーになりましたが、出版から8カ月足らずで、もう中国語版が発売になるという状況に、とてもびっくりしています」とつづり、中国語版の本にサインをしている姿や出版イベントに参加している様子を写真で紹介した。
黒柳さんによると、前作『窓ぎわのトットちゃん』は中国で1700万部を売り上げ、大ヒットを記録した。児童向け図書の中では、世界中でベストセラーとなったイギリスの作家J.K.ローリングさんによる『ハリー・ポッター』シリーズよりも人気だとしている。
Instagramの投稿では、『続窓ぎわのトットちゃん』を執筆中にある気づきがあったことも打ち明けている。
「書いている途中にびっくりしたのは、子どものころも大人になってからも、ただただ失敗の繰り返しで、やっていることがほとんど変わってないなぁってことでした。もちろん成長している部分もあるんだろうとは思いますけど、基本的には人間って変わらないんだということに気がつきました(笑)」
この投稿に同作品のファンらから多くのコメントが寄せられている。
「去年続編が発売される時のインタビューでも、人間って変わらないんだって笑顔でお話しされていたのが、とても印象的でした。私自身、悩む事も多いのですが、とても救われた気持ちになりました」「たくさんの国のたくさんの人に読んでほしいですね」「徹子さんの考え方が、世界中に広まったら、あたたかくて優しい世の中になると思ってます。いじけない、意地悪しない、意地を張らない。そして、くよくよしないを、紙に書いて実行しています」「何度も何度も読み返したくなる本、その時その時の自分で楽しめる、また大切なことを思い出すことができる本」など高い人気ぶりがうかがえた。
黒柳さんが着物をアレンジしたような紫色が印象的な洋服を身にまとっていることから、「(続窓ぎわのトットちゃんの)表紙の薄紫とリンクした素敵なお召し物」など黒柳さんのファッションに注目する人たちもいた。