アメリカの高校野球で、実況者が「こんなプレーはこれまで見たことがない」と驚く守備が繰り広げられた。
注目の試合があったのは5月24日。オハイオ州にあるフォート・リカバリー高校とマリオン・ローカル高校が11-3を迎えたところで、とても奇妙なプレーが繰り広げられた。
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打席にはフォート・リカバリーの選手。打ち上げてしまったボールは外野へと飛んでいく。守備についていたマリオン・ローカルのセンター、ショート、セカンドがボールの落下地点に向かって走る。「捕球できなさそうですね」という実況が入る。ボールは誰のグラブに収まることなく、地面をバウンドし、転がった。
ここで大問題が発生。2塁ががら空きになっていたため、打者は1塁を踏んで2塁へ。サードが慌てて2塁にカバーに行くも間に合わず、これまた3塁ががら空きに。
マリオン・ローカルのセンターがボールを握り、3塁に向かう打者の後を追うが、なかなか追いつけない。ここでなんとキャッチャーが3塁のカバーに来たため、今度はホームベースががら空きになってしまった。打者は3塁から一気にホームベースを狙う。
でも、ボールを持ったセンターは諦めない。ホームベースへと走る打者に向かって疾走し、ぐんぐん距離を縮める。最後はホームベースに飛び込む打者に重なるように滑りこみ、タッチアウト。間一髪のところで見事アウトにした。
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このプレーに球場から歓声が上がった。実況者も「こんなの見たことありません。信じられない」と興奮気味だ。もう1人の実況者も「1塁打?2塁打?3塁打?なんて呼べばいいんでしょう」と疑問を口にし、「3塁打ですかね」ということで落ち着いたようだ。