引越し後に「後悔したことがある」が約9割
調査対象の87.4%の人が「引越し後に後悔したことがある」と回答した。
物件の欠点や問題点は、下調べや内見だけでは気づくことが難しく、住み始めてようやく見えてくることが多いようだ。
「住民トラブル」「日当たり」引っ越し後の後悔上位に
次に引越し後に後悔したことのランキング（回答者437人）を見てみよう。
7位は「間取りが使いにくい」（20人）。内見では広そうに見えた部屋も、いざ家具を入れたら狭く感じたという声があった。
6位は「虫が多い」（26人）。近所に蛍光灯などの明かりが少ないため、虫が寄ってくるという悩みが聞かれた。
5位は「湿気がひどかった」（27人）。通気性の悪さや湿気がたまりやすい部屋だったという理由が並んだ。
4位は「設備への不満」（34人）。住み始めてから水漏れすることやシャワーの水圧が弱かったことに気づいたという人がいた。
3位は「住民トラブルがあった」（38人）。子どもの足音をめぐってご近所トラブルになり、駐車場にゴミを置かれる嫌がらせを受けたという事例もあった。
2位は「日当たりが悪い」（39人）だった。「夕方の暗い時間帯に内見したので、陽が入ってくるか確認できず、日当たりの悪い部屋を契約してしまった」や「東向きの窓のみで午前中しか日が当たらず、洗濯物を干せる時間帯が少ない」という不満が出ている。
1位は多くが気になるあの問題
そして1位は、「騒音がひどい」（176人）だった。回答者からは「内見した時にはわからなかったが、壁が薄くて隣の人の声などが聞こえる」「思ったより、外の音が聞こえる」「上階の騒音（生活音）がとても気になった」という声が上がった。
短い内見では隣人の生活音や家の外の騒音がどれほどのものか把握することが難しく、引っ越してから気づいて悩まされる人が多いようだ。
「訳あり物件買い取りプロ」は、入居後に後悔しないためには、内見時にできることがいくつかある、とアドバイスしている。主なものは以下の通りだ。
1.同じ物件を何度か内見する（時間を変えて何回か足を運んだりする）
2.内見時に部屋をしっかり確認する（蛇口をひねったり、電気系統の作動状況や、壁をたたいて厚さを確かめたりする）
3.周辺環境を確認する（最寄駅から歩いてみる。騒音が多い環境かどうかチェックする）