サムスンが5月16日、Samsung Mobile USの公式Xに、批判が集まったAppleのCM「Crush!」に対抗するようなCM映像を公開した。
サムスンが投稿した映像は、インクに濡れたプレス機や、木片・金属などが散らばる場所を歩く女性が映し出されるところからスタートする。
女性は木片とともに落ちていたボロボロのギターを拾い上げ、タブレット「Galaxy Tab S9」で楽譜を表示しながらギター弾き、歌い出す。
最後に「Creativity cannot be crushed.(創造性は潰せない)」というメッセージが表示されるという内容だ。
Xの投稿文には「私たちは決して創造性を潰さない」という文章が添えられ、「#UnCrush」のハッシュタグがついている。AppleのCM「Crush!」に対抗したものと見られる。
批判が殺到したAppleのCMとは?
Appleは7日、新型のiPad Proのプロモーションとして、プレス機で楽器やカメラなどを破壊する様子が映し出されたCM「Crush!」を公開した。
長年クリエイターやアーティストからの支持を得てきた同社だが、このCMに対してはAppleファンたちから「一番酷い表現」「悲しみを超えている」などの批判が集まっていた。
これらの批判を受け、9日に同社の幹部が謝罪する事態となった。
サムスンのCM、反響は?
今回サムスンが投稿した映像は、AppleのCM「Crush!」に真っ向から対抗しているように見受けられる。
X上では、わずか1週間でこの映像を作り上げたことに驚きの声をあげる人や、「『創造性は潰せない』はぐっと来る」「素晴らしい広告だ!」など肯定的な意見もある。
一方、「Appleをコピーしていてクリエイティビティはない」「このCMを作るために楽器を壊している」など批判的な声も多かった。
なお、Appleとサムスンはスマートフォンのデザイン特許(意匠権)侵害をめぐり、2011年から7年にわたって裁判で争い、和解した過去がある。