アメリカの私立名門校デューク大学の卒業式で、イスラエルのガザ攻撃に抗議する学生たちが、コメディアンのジェリー・サインフェルド氏のスピーチをボイコットした。
卒業式を撮影した動画では、学長がサインフェルド氏を紹介する間に、キャップとガウンを身につけた約30人の卒業生が席を立ち、会場を出る様子が映っている。
退席する学生たちはパレスチナ旗を持っており、動画には「パレスチナを解放せよ」と叫ぶ声も記録されている。
会場からブーイングも起きているが、サインフェルド氏に対するものか、退席した学生に向けられたかは不明だ。
サインフェルド氏は、2023年10月7日のハマスとイスラエルの紛争が勃発して以降、イスラエル支持の姿勢を明確に表明している。
妻のジェシカ・サインフェルド氏も、UCLAでパレスチナへの連帯デモの参加者を攻撃したイスラエル支持派団体に寄付すると発表した。
しかし、イスラエル軍の攻撃でパレスチナ・ガザ地区では幼い子どもたちを含む多くの市民が殺されており、世界各地で抗議活動が起きている。
サインフェルドは自身へのバックラッシュについて、「気にしていないものの、敵対的な反応に驚いた」とGQのインタビューで、述べた。
「私は個人的な気持ちを持っていますが、それはプライベートで話すことであり、コメディのネタにすることではありません。しかし、私の気持ちはとても強い」
アメリカでは、イスラエルのパレスチナ攻撃に反対するデモに関連して、これまでに57の大学で2900人近くが逮捕された。
サインフェルドはデューク大学の卒業生が会場を出た後、スピーチで「世界でも有数の名門大学で4年間を過ごした学生たちは、軽いエンターテイメントでようやく『もうこの場所にはうんざりだ』と悟ったようですね」とジョークを飛ばした。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。