月明かりの少ない夜、北の空の低空がほんのり色づき、神秘的な光景が広がりました。
その正体は...。
5月11日夜に北日本や北陸などでオーロラが観測できたという報告が、SNS上などで相次いでいます。
ウェザーニュースは、5月8日から複数回発生している大規模な太陽フレア・CME(コロナ質量放出)の影響で磁気嵐が観測され、11日夜にオーロラが現れたと伝えています。
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オーロラが観測されたのは、「太陽フレア」(太陽の表面でおきる大爆発)の発生で「太陽風」が強まったからだと説明しています。
太陽からは、プラズマ状態の粒子(太陽風)が常に放出されています。
その大半は地球磁気圏で押しのけられていますが、フレアが発生すると、地球磁気圏がゆがめられて隙間から入り込み、大気と衝突、発光することがあります。これがオーロラだと言います。
北海道のなよろ市立天文台「きたすばる」や北海道陸別町「銀河の森天文台」は5月11日、オーロラ観測のYouTubeライブ配信や、オーロラを捉えた写真をXに投稿しました。
投稿写真では、空がピンクや紫色に照らされたような様子が確認できます。
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なよろ市立天文台「きたすばる」の観測動画では、午後8時3分ごろ(映像の33分ごろ)に空がほんのりとピンクに色づている様子が確認できます。
午後8時28分ごろ(映像の58分ごろ)には、幻想的なバラ色を帯びた空が見られます。
その後も、緑がかった色に変化するなど、さまざまな色合いの夜空が確認できます。