平日休みの正社員の約3割が「土日や祝日に有給休暇を取りづらい」と感じていることが分かった。人材サービス「レバレジーズ」(東京都)が発表した。
また、「繁忙期に有休は取れない」などの暗黙のルールが存在することも明らかになった。平日が休みの仕事は、業務量が増える土日や祝日、繁忙期に有休を取ることが難しいとみられる。
約5人に1人「希望休が全く取れない」
調査は、レバレジーズが運営する就職支援サービス「ハタラクティブ」が実施。平日休みで勤務している正社員436人(固定休み62人、シフト制374人)が4月9〜16日、インターネット上で回答した。
その結果、シフト制で勤務している正社員の約5人に1人(18.2%)が「希望休が全く取れない」と答えた。
また、「長期休暇をスケジュール通りに取得できるか」については、「必ず取れる」と回答した人は15.6%にとどまった。「絶対取れない」も9.1%いた。
職業別で見ると、「スケジュール通りに長期休暇を必ず取得できる」と回答した割合は、「営業」(25.0%)や「ものづくり系エンジニア」(20.4%)が多かった一方、「保安」(5.5%)と「医療・福祉系専門職」(3.7%)は1割未満だった。
突発的な対応が求められる職種は、長期休暇をスケジュール通りに取得することが難しいとみられる。
暗黙のルール・土日に有休取りづらい
平日休みの約3割(28.4%)が、土日や祝日に有休を「取得できるが取りづらい」と回答したことも明らかになった。「取得できない」と回答した人も約5人に1人(19.0%)いた。
さらに、有休を取得する際に「暗黙のルールが存在するか」と尋ねたところ、47.9%が「存在する」 と答えた。
最も多かったのは、「繁忙期に有休は取れない」(64.1 %)で、「1カ月前など、ある程度余裕を持って伝えないと取得できない」(32.1%)、「休暇中の予定を報告しなければならない」(16.7%)と続いた。
平日が休みの仕事は、繁忙期があらかじめ決まっているサービス業や、土日や祝日にサービス提供を行う職種が多く含まれる。そのため、土日や祝日は業務量が増えることから、繁忙期に有休を取得することが難しいとみられるという。