子育て中に「孤独・孤立」を実感した女性は7割に上るーー。地域コミュニティアプリ「ピアッザ」を運営する「PIAZZA」(東京都)が5月8日、こんな調査結果を公表した。
特に、「第1子が0歳の時」に最も孤独や孤立を実感しているという。
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調査は3月25日〜4月5日、インターネット上で実施。子育て中や子育て経験のある998人(女性806人、男性172人、未回答20人)が回答した。
まず、「⼦育て中に孤⽴や孤独を感じたことがあるか」という質問には、⼥性の 74.2%が「ある」と回答した。男性で「ある」と回答したのは35.5%だったため、女性は男性より2.1倍も孤独を感じたことがあるという結果になった。
職業別で見ると、「孤立や孤独を感じたことがある」と回答した人は「専業主婦・主夫」が78.0%と最も多かった。続いて、「パート・アルバイト」が70.5%、「自営業・フリーランス」が62.9%などだった。
また、「孤独を感じたことがある」⼈を対象に、「⼦どもがいくつの頃に孤独を感じたのか」と尋ねると、「第⼀⼦が0歳の時」が57.9%で最多だった。
子どもが大きくなるにつれ、孤独を感じる人は減少していったが、新生児から未就学児の頃に多くの人が孤独を感じる傾向にあることがわかった。
次に、「最も孤独を感じる瞬間」について聞いた。
男⼥ともに多かったのは「⼦どもと2⼈きりでいる」時で、女性は59.4%、男性は47.5%だった。このほか、女性で多かったのは、「大人と話す機会がない」(48.8%)、「子育て仲間の輪にうまく入れない」(38.0%)、「実家・義実家に頼れない」(37.0%)だった。
最も男女間で差があったのは、「大人と話す機会がない」で、女性は男性(21.3%)の2.3倍に上った。
頼れる存在がいない人も10%以上
「効果的な孤独の対処方法」については、女性は「おでかけをする」(53.9%)が最も多く、「子育て中の人と話す」(50.5%)、「おいしいものを食べる」(43.8%)と続いた。
一方、男性は「パートナーと話す」(47.5%)が最多で、「おでかけをする」(41.0%)、「おいしいものを食べる」(31.1%)と続いた。
「子育て中に孤独を感じたことがない」人(計328人)にその理由を尋ねたところ、「パートナーが協力的」と回答した人が多く、⼥性は61.1%、男性は66.7%だった。
次いで、⼥性は「親(義 親)・兄弟が⽀えてくれる」(42.8%)、「心を許せる子育て仲間がいる」(38.5%)で、男性は「自分の時間が持てる」(33.3%)、「親(義 親)・兄弟が⽀えてくれる」(27.0%)だった。
男女間で特に大きな差が見られたのは、「⼼を許せる⼦育て仲間がいる」で、男性が 6.3%であるのに対し、⼥性は6.1倍の38.5%となった。
最後に、「⼦育てに関して頼れる存在」について聞いたところ、男女ともに最多は「パートナー」(⼥性74.3%、男性79.7%)だった。次は「親」で、内訳は女性55.2%、男性51.2%。一方、女性の10.4%、男性の12.8%は「頼る人がいない」と回答した。