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Appleは5月7日、新型のiPad Proなど、5月15日に発売する製品を発表した。
M4チップを搭載したiPad Proのプロモーション映像では、プレス機で楽器やカメラなどを破壊する様子が映されており、「酷すぎる」と批判の声が集まっている。
プレス機で破壊されるピアノや撮影機材
Appleの公式YouTubeチャンネルで公開された約1分のプロモーション映像「Crush!」では、プレス機に置かれた楽器や撮影機材などが映し出される。
その後、ゆっくりとプレス機は楽器などを押しつぶしていく。
トランペットやピアノ、ギターなどの楽器、レコードやスピーカーなどの音響機器、映像編集中のパソコン、ペンキやスプレーなどを次々と壊す。
一度全てを破壊した後にプレス機があがったら、そこに新型のiPad Proが置かれているというエンディングだ。
これまでクリエイターたちに使われていた楽器や機器などに代わって、薄さと軽さを追求した新型のiPad Proで音楽や映像、アートを作れるという「比喩的表現」のプロモーション動画だとみられる。
実際に楽器を破壊したのかなどは分かっていない。しかし、撮影方法や動画撮影の方法に関わらず、「リスペクトを欠いている」「例えCGだとしても気分が悪い」と各国のクリエイターやアーティストからは批判が集まっている。
動画に使われた音楽のタイトルは“All I Ever Need Is You”(私に必要なのはあなただけ)。これまで使われていた楽器や機器などの機能が全てiPad Proには揃っていると主張しているようにも捉えられる。
「一番酷い表現」「悲しみを超えている」批判の声相次ぐ
Apple製品はこれまで、多くのクリエイターやアーティストからも愛用されてきた。
しかし、今回のプロモーション映像に対しては特に、長年のAppleユーザーのクリエイターらからの批判が集まっている。
《楽器を潰して破壊していく映像、つらかった。自分の全身が痛みを感じた。音楽を愛するAppleがこんな映像表現をするとは悲しみを超えている》
《サステナブルを謳う会社がこういう表現やるんだと意外だった。クリエイター向けなのに彼らと道具へのリスペクトを欠いている印象含めて》
《本当に今回のはひどいです。一番好きなブランドが一番酷い表現をしてしまって、悲しいを通り越して嫌悪感を覚えます》
米Apple最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏もX(旧Twitter)でこのプロモーション映像を紹介。
「これまでで最薄の製品、これまでで最も先進的なディスプレイ、そしてM4チップの驚異的なパワーを備えています。これを使ってどんなものが作られるか想像してみてください」と綴った。
CEO自らも映像を紹介していることから、投稿のリプライ欄には落胆と悲しみの声が相次いでいる。
(新型iPad Proのプロモーション映像「Crush!」)