働く女性のキャリアとライフスタイルを応援する女性誌『日経WOMAN』と日本経済新聞社グループの「日経ウーマノミクス・プロジェクト」が「企業の女性活躍度調査」を実施。479社からの回答をもとに『日経WOMAN』6月号誌上で「女性が活躍する会社」ランキングを発表しました。
「働きがい」と「働きやすさ」という2つの観点から、企業における女性社員活用の実態を▽管理職登用度▽女性活躍推進度▽ワークライフバランス度▽人材多様性度ーーの4つの指標で測定し採点。それらの合計得点を偏差値化して総合スコアとし、ランキングを作成しました。
女性が活躍できる企業はどこなのでしょうか?また、どのような取り組みがされているのでしょうか?ランキングを見ていきましょう。
「女性が活躍する会社」ランキング BEST10
10位 高島屋(73.03)
9位 住友生命保険(73.33)
8位 ゆうちょ銀行(73.40)
7位 EY Japan(73.53)
6位 日本航空(74.18)
5位 アフラック生命保険(74.86)
4位 パソナグループ(75.58)
3位 東京海上日動火災保険(75.65)
3位は東京海上日動火災保険(23年は総合10位)でした。23年の女性管理職比率は24.8%。女性リーダーのさらなる上位階層(部長クラス・役員)の輩出に向け、20年からメンター制度を導入しています。23年度は対象者を大幅に拡大すると同時に、出光興産と協同で「クロスメンタリング」を実施しました。
2位 りそなホールディングス(75.70)
2位は、りそなホールディングス(23年は総合5位)でした。23年度の女性ライン管理職比率は34.5%(22年32.7%)と12年連続で上昇しています。 新任女性部店長、副支店長向けにメンタリング制度を実施するほか、22年からは中・大規模店舗の支店長の下で学んだ女性を支店長に登用する「女性支店長トレーニー制度」を導入するなど、女性の役員登用候補者増を目指しています。
1位 資生堂 (79.14)
22年、23年に続いての3年連続1位は資生堂でした。17年に女性リーダー育成塾を開講するなど、女性社員の人材強化に力を注いでおり、国内の資生堂グループの女性管理職比率は初めて40.0%を達成(24年1月時点)。さらなる上位管理職輩出に向け、選抜型研修や女性役員と女性社員とのメンタリングプログラムなどを実施し、23年からは「Shiseido Future University」で次世代を担う経営リーダーの育成に力を注いでいます。