イスラエル政府は5月5日、中東の衛星テレビ局・アルジャジーラがイスラム組織ハマスの代弁者になっているとして、イスラエル国内での活動停止を決定した。
アルジャジーラはXで声明を発表。
「ネタニヤフ首相の主導で、アルジャジーラのイスラエル支局を閉鎖が決定した。職員の認定・資格を取り下げ、メディア事業者による放送の禁止やアルジャジーラのメディアネットワークのウェブサイトをブロックした」と説明した。
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X上では、現地でアルジャジーラの放送が見られなくなったという報告も上がっている。
声明は、支局の閉鎖について「人々が放送内容にアクセスするのを妨げ、普遍的に認められた表現の自由という基本原則を無視する行為だ」と指摘。「人権や情報にアクセスするという基本的な権利を侵害する犯罪行為を強く非難、糾弾する」と訴えた。
ガザでの戦争が起きて以来、140人超のパレスチナ人ジャーナリストが殺害されたと言及し、「イスラエルによるジャーナリストの殺害や逮捕、威嚇・脅迫行為は、アルジャジーラの取材活動への従事することを妨げることはない」と宣言した。引き続きニュースや情報を世界中の読者・視聴者に届けていく意思を示した。
「ジャーナリストを標的にすることは戦争犯罪だ」という文言で、声明は締めくくられている。
アルジャジーラはXで、同メディアのイスラエル支局に対する「イスラエル当局の強制捜査の瞬間」を捉えた動画を投稿している。
動画冒頭には、捜査当局の制服と見られる服装をした複数の人物が一室に押し入り、カメラなどの報道機材を撮影する様子が映っている。
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イスラエルのシュロモ・カルヒ通信相もXで、この強制捜査の際の動画を投稿している。