就職や転職活動で有利になるように、資格の取得を考える人も多いのではないでしょうか?
業務委託のマッチングサイト運営のクラウドワークスは、転職をしたことがあり、資格取得の経験もある会社員(20〜50代)に「就職・転職活動で役に立たなかった資格」について尋ねました。300人の回答をまとめ、結果をランキング形式で発表しました。
就職や転職で使えないと思われた資格にはどんなものがあるのでしょうか?ランキングを見ていきましょう。
転職で役に立たなかった資格ランキング
10位 色彩検定、行政書士、宅地建物取引士(各4人)
9位 フォークリフト運転免許(5人)
8位 TOEIC(6人)
7位 乙種第四類危険物取扱者(7人)
6位 ファイナンシャル・プランニング技能検定試験(11人)
5位 日本漢字能力検定(20人)
5位には漢検がランクイン。「入力や登録作業の際の変換で役に立つことがあったが、漢字が分からなくてもネットでも調べられる」(30代・メーカー/製造業)「書くこと自体減っているし、ネットで調べればわかることが多い」(40代)などの理由があがりました。
4位 ITパスポート試験(21人)
4位にはITパスポート試験がランクイン。「無いよりあるに越したことはないが、基礎中の基礎という感じなので、それがあるからといってどうこうと言うことは無かった」(20代・百貨店/小売り)「簡単に取得できるのでプレミア感がないし、実業務で役に立たない」(40代・IT/通信)など初歩的な知識を得るにとどまったと感じている人がいました。
3位 日商簿記検定(22人)
3位には日商簿記検定がランクイン。「会計事務所へ転職する際に日商簿記3級の資格を取得しましたが、求人には日商簿記2級の条件が多く、あまり役に立たないと思った」(20代・メーカー/製造業)という声のほか、「経理職に転職を試みた際、実務経験がなかったため内定をいただけないことがあった」(20代・百貨店/小売り)など資格があるからといってすぐに雇用に結びつくとは限らないようです。
2位 実用英語技能検定(28人)
2位には英検がランクイン。「今はTOIECの方が主流なので英検はあまり意味がない」(30代・百貨店/小売り)「英語はビジネスで使いこなせるレベルを求められるので、実際に話したり読み書きできる実践英語でないと面接時点で実力がバレてしまう」(40代・メーカー/製造業)などの声が上がりました。
1位 秘書技能検定(33人)
1位は秘書技能検定でした。社会に出て働くなら備えておきたい常識が学べるとされ、円滑な立ち回りができるようにもなります。しかし、資格取得者からは 「一般のビジネスマナーなどにおいては役に立っているが、資格が転職に役に立ったとはあまり思わなかった」(30代・IT/通信)という意見のほか、「現代の働き方と秘書検定の試験内容に時代のズレがあり、役に立たないと感じた」(30代)という声もあり、検定に合格してもそのまま2024年の職場で使えないと感じる人もいるようです。