「笑う母には福来る」をテーマに家族の「笑い」と「感動」をマンガにしている、はなゆいさん(@hanayuistudio)。「子どもに根掘り葉掘り聞いちゃいけない理由」というタイトルで4月23日、Xに公開されたマンガが共感を集めています。
あれこれ聞くのは良くないと思いつつ…
小学校への初登校の日、娘・まるちゃんの様子を心配していたはなゆいさん。
帰宅したばかりであれこれ聞くのは良くないと思いつつ、意を決して学校の様子を尋ねます。
「小学校どうだった?」
すると、娘さんはその日あったことを話してくれました。学校に到着したものの、校舎に入って早々、通っていた幼稚園との環境の違いに戸惑ってしまったそう。傘の置き場がどこか、自分がどこへ行けばいいかも分からず、泣きそうになってしまいました。
しかし「ここは小学校…まるちゃん小学生なんだ…」と自分に言い聞かせ、泣くのを我慢。勇気を振り絞って、近くを通りかかった先生にどこへ行けばいいか聞くことに成功します。先生の指示で黄色の線を頼りに無事1年1組の教室にたどり着くことができたそうです。
その話をきいたはなゆいさんはびっくり!
「えーすごーっ!自分で聞けるのっ!?」
はなゆいさんは、小学生としての自覚を持ち、自立しようとする娘の姿に感動したそうです。
コメント欄には「子どもって『何とかする力』をすごい持ってる。成功体験が次の一歩に繋がって、毎日それの繰り返しだよね」「子どもたちみんなすごい頑張ってて本当に偉いよなぁ」「泣かなかったんやな、えらい。でも親側が泣いちゃう」「親の自分の方が気になってしまって色々聞いてしまうのですが子どもの力を信じるのが1番ですよね...🥹」と共感の声が集まっています。
ハフポスト日本版ははなゆいさんにマンガを描いた経緯について、聞きました。
――今回のマンガを描こうと思ったきっかけについて、教えてください。
娘は幼稚園時代、引っ込み思案で自分から友達に話しかけたり、誘ったりはできないおとなしい子でした。
そのため、初登校は大丈夫だろうか、分からないことだらけの中でやっていくことができるのだろうかと心配ばかりしていました。
しかし親の心配以上に短期間の間に子どもがたくましく育っていたことに驚くとともに感動して、この気持ちをマンガにして残したいと思いました。
――あれこれ聞きすぎないようにこころがけていたとのことですが、この出来事をきっかけに心境の変化はありましたか?
正直、聞きたいと思う気持ちは今でも毎日あります。そんな時は幼稚園の先生の言葉を思い出しています。
それは、子どもにあれこれ聞くのではなく表情を見ること。いつもと同じなら大丈夫。だから、聞きたいなと思ったら、聞くのではなく子どもの表情を見るようにしています。ただ分かってはいるものの実践するのはなかなか難しいですね(油断すると聞いてしまいそうになります、笑)。
――ほかにも娘さんが「成長したな」と感じるエピソードがあれば教えてください。
今までは声をかけられるのを待っているようなところがありました。
幼稚園では仲良いお友だちがお休みだった日に、今日は一人で遊んでいたと言ったことがありました。なんで他の子に声かけて遊ばないのか娘に聞きましたが、断られたら悲しいから自分で誘うことはできないという一点張り。
その娘が、なんと最近では小学校で自分から話しかけて友達になった、などと話してくれて積極的に声をかけられるようになっているようです。幼稚園時代から考えると驚愕の変化です。
――今作は大きな反響が寄せられています。
多くの方から、我が子の子ども時代を思い出した、我が子が小学生になるときはこんな感じかと思い胸が熱くなったなど、自分の子どもに重ね合わせて感動してくださった方からのメッセージを多くいただきました。私が今でも覚えている幼稚園の先生の言葉が、私を通して他の方の心にも響いたのかと思うととても嬉しく感じています。