今や、私たちの生活の様々な場面で活用されているAI(人工知能)技術。
それはエンタメ業界にも広がっているが、ついに、AIによって映画が作られる時代が来たようだ。
4月12日、その予告動画が公開され、様々な反応が寄せられている。
「Next Stop Paris(ネクストストップ・パリス)」はフランス・パリを舞台にした短編ラブストーリー。結婚式当日、新郎に逃げられた主人公の「クレア」が、ハネムーンで行く予定だったパリに1人で向かう。電車内で出会ったミステリアスな男性と新たなラブストーリーが始まるーーという筋書きだ。
オリジナルの脚本とプロの声優を起用しているが、映像部分は最新AIアニメーション技術で創り出されているという。
制作しているのは、中国の家電メーカー「TCL」が新たに設立したコンテンツ制作会社「TCLtv+スタジオ」。
TCLチーフ・コンテント・オフィサーであり同作品の脚本を手がけたクリス・レジーナ氏は声明で、「人々の体験をより豊かなものにするため、クリエイターやストーリーテラーがこの新しい技術を使うことを支援している。無限の想像力を持つクリエイターが素晴らしい改革を推進すると信じている」と話し、「私たちは『Next Stop Paris』を初期の試みと捉えており、皆さんにどう受け止められるか楽しみだ」と述べた。
一方、予告動画への反応はイマイチだ。
Xでは、「きっと最悪だと思ってたけど、想像してたより悪い」「シーンごとにキャラクターの顔が違うんだけど」「ストーリーが平凡すぎ」「フェイクっぽい」などの声が寄せられている。
TCLtv+の声明にもあるように、これはまだ「初期の試み」の段階にある。Xにも「これが最悪で、ここからは良くなるしかない」といったAIエキスパートからのコメントもあり、今後の技術向上が期待される。
「Next Stop Paris」はこの夏、オンラインとTCLtv+のストリーミングアプリで配信予定だという。