4月23日(日本時間)、ニューヨークのヤンキースタジアムで行われたヤンキース対アスレチックス戦で、ヤンキースのアーロン・ブーン監督が試合開始早々に退場を宣告される出来事があった。
激しく審判に抗議することで知られているブーン監督。監督就任の2018年シーズンから多くの退場処分を受けているが、今回は「主審の勘違いでは?」と、疑問の声が上がっている。
ハフポスト日本版が独自に選ぶ「MLB注目ワンプレー」の一つとして紹介する。
ヤジを飛ばした犯人は?別角度の映像には
ブーン監督が退場を宣告されたのは、1回無死1塁、アスレチックスの2番タイラー・ネビン選手が打席に入っていた場面だった。
米メディア「Jomboy Media」がXに投稿した映像を見ると、退場宣告前、主審が激しい口調で「次に何かを言ったら退場させる」とブーン監督に伝えていることがわかる。
ブーン監督も「わかったよ」と左手を挙げて示し、その後は口を動かす様子も見てとれないが、主審が突然ブーン監督に退場を宣告した。
ブーン監督は驚いた様子でベンチを飛び出し、「自分じゃない」と言わんばかりに大きく腕を振って抗議。主審に走って近づき、ベンチ後方の観客席を指さしながら「私が言ったのではない」と説明していた。
では、誰が主審にヤジを飛ばしたとみられるのか。別角度の映像があった。
ヤンキース専門のポッドキャスト「Talkin’ Yanks」がXに公開した映像によると、審判がブーン監督に退場を宣告する直前、ブーン監督の後方のスタンドに座っていた観客が何かを叫んでいた。
同ポッドキャストは、この観客を「the fan that got Aaron Boone ejected(アーロン・ブーンを退場させたファン)」と記載。主審はおそらく、この観客のヤジをブーン監督が言ったものと勘違いし、退場を宣告したとみられる。
試合は2対0でアスレチックスが勝利。これらの映像はネット上で話題になっており、「これはかわいそうすぎる」「まさに退場を愛し退場に愛された男」などといった声が寄せられていた。
日頃の行い……、いえいえ、アンパイアはきちんとした根拠をもとにジャッジしてほしいですね。(相)