マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさんがSMBC日興証券が主催する「教えてイチロー先生」という企画に登場した。
イチローさんが学校の先生に扮し、生徒役となった人たちのさまざまな質問に答えた。
「一般的な定年60歳以降は、どのように過ごしたいと思ってらっしゃいますか?」と尋ねられたイチローさん。
その回答に現れたイチローさんの人生観は、私たちも学びになる。
イチローさん流の年齢の重ね方とは?
質問に対し、今年で51歳になるイチローさんは「もう生きてるかどうかも分からないもんね」と回答。
会場の生徒たちの多くは思わず笑っていたが、「いやほんとにそうだから。そんな50歳超えたら分からないですよ」 と付け足した。
その上で、「そうやって生きていこうと思っています」と語った。
イチローさんによると、20歳や30歳の時は、自身の10年後の姿が容易に想像できたが、40歳頃から想像することが難しくなってきたという。
「50歳から60歳の10年間は、1年ずつ積み重ねるほかないのだろうなと思います」と明かした。
人生で叶えたいことは〇〇
続けて、「でもこれだけは絶対やっておきたい、ということはないですか?」と質問されたイチローさん。
現役時代は、バッターや外野手として活躍したイチローさんだが、現在はピッチャーとしてマウンドに立つこともある。実際に草野球チームでは投手を務めている。
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2・3年前は、投げる際に、135km/hという速さの壁があったそう。
しかし50歳になると、138km/hの球が投げられるようになり、4km/hも速さがアップしたのだという。
「何でかよくわかってないのだけど、でもそうゆうことが起こるんですよ、やってたら」と振り返った。
「年齢と共に衰えるという定説はね、僕にとっては当てはまらないこと」と人の能力の可能性に挑みたいという目標を語った。