桜の盛りも終わりを迎えますが、お花見は名所ほど場所取りが大変です。これは人間に限った話ではなく、鳥たちの世界でも同じようで…。
スズメ vs 文鳥の場所取り合戦
スズメがお花見に最適な太い枝を見つけて勢いよく降り立ちます。
「この立派な枝でぇっ!!お花見ィーッ!!」
着地した瞬間、文鳥と激突。文鳥も同じく桜を見るための場所を探していたようです。
「自分が先だったッス!!」
「こっちのほうが先だったよー!!」
特等席を巡って言い争っていると、2羽の後ろから「よいしょよいしょ…」という声が。なんと大きな体のニワトリが一生懸命登ってきています。
「ここの1番太い枝は、最高の見晴らしって聞いたぞぉ。楽しみだなぁっ」
しかし、先客がいて絶望するニワトリ。
結局、スズメと文鳥はニワトリに場所を譲り、“平和的解決”をするのでした。
投稿には約4万ものいいねが集まり、「やさしいせかい」「鳥から見るとピンクの雲海みたいに見えるのかな?うらやましい」など、多数のコメントが寄せられました。
*
ハフポスト日本版は、初丸うげべそさんに取材し、マンガが描かれた背景などを聞きました。一問一答は以下の通りです。
――今回の「お花見」のマンガを描こうと思ったきっかけについて教えてください。
桜がとても綺麗で、お花見したいなぁと思ったことがきっかけです。そこから、鳥はどんな風にお花見するだろう?と考えて、やはり木の上かなと思い、このようなお話になりました。
――今作を描くにあたって特にこだわったり、意識したりしたポイントがあれば教えてください。
鳥たちを感情豊かに描けたらいいなと思いながら、作画していました。
――ほかにもさまざまな種類の鳥のマンガを投稿されています。鳥に興味を持ったきっかけがあれば教えてください。
最初は、鳩に興味を持ったことがきっかけでした。それから、鳥は綺麗なだけでなく、とても感情豊かで楽しい生き物だということを知り、鳥全般に興味を持つようになりました。
――今作には大きな反響が寄せられています。どのように感じていらっしゃいますか?
たくさんの方にマンガを見ていただけて、とても嬉しかったです!そして、ニワトリに場所を譲ってあげるスズメと文鳥の気遣いに好意的なコメントをいただいたことに感動しました。細かい所まで読んでいただいたことと、その部分に「優しいね」とコメントをくださる皆さんが温かくて嬉しかったです。
*
初丸うげべそさんのマンガは書籍化もされていて、鳥たちのクスッと笑える会話劇を収めた『ちゅんトーク』(イースト・プレス)は5月17日に2巻が発売されるそうです。