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4月15日にJR埼京線で起きた線路立ち入りによる運転の一時見合わせをめぐって、「乗務員が行方不明になった」という憶測がネットで拡散された。Xでは「乗務員行方不明」がトレンド入りした。
JR東日本に確認すると「乗務員が行方不明になったという事実ない」と否定。なぜこのような誤情報や勘違いが起きたのか。
JR東日本の運行情報よると、埼京線の板橋駅で15日午前、線路に人が立ち入った影響で、上下線で遅延が発生。10時50分ごろに運転を再開した。
JRは、埼京線や他の路線の運行情報を伝える際「板橋駅での線路に人立入による乗務員確認の影響で」などとアナウンスしていた。この「乗務員確認」という言葉や意味が、乗客やネット上で取り違えられた可能性がある。
「板橋駅での線路に人立入による乗務員確認の影響で、上り線で運転を見合わせています。乗務員が到着次第、順次運転を再開します」
「湘南新宿ラインは、埼京線内での線路に人立入および乗務員確認の影響で、宇都宮線と横須賀線の一部列車に遅れと運休がでています」
「乗務員確認」とはどんな意味なのか。
JR東日本の広報は「ダイヤの乱れや電車が遅れた影響などで、交代する乗務員が(間に合わず)その場にいない際などに、そのような表現をすることがあります」と説明する。
今回は電車の遅延の影響で、各駅で交代要員の乗務員の到着が間に合わない事態が起きたという。そのため「乗務員確認」という公式アナウンスが出されたとみられる。
乗換案内サービスで、ユーザー同士で運行情報を共有できるページには「乗務員行方不明で遅延」と書かれていた。こうした情報が広まったとみられる。