ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手の元通訳で、違法賭博の借金返済のために大谷選手の口座から数百万ドルを盗んだ疑惑を持たれている水谷一平氏が、窃盗の罪を認める方向だとニューヨークタイムズが報じた。
ニューヨークタイムズは、この問題に詳しい3人の関係者が、「連邦当局が水原氏が大谷選手から450万ドル以上を盗んだ証拠をつかんだ」と証言したと伝えている。
Advertisement
この中には、水原氏が大谷選手の銀行口座の設定を変更して、取引に関連した通知を受け取らないようにできたとする証拠が含まれているという。
大谷選手は3月25日(現地時間)に開いた記者会見で、「自身が何かに賭けたり、それを頼んだり、自分の口座からブックメーカー(賭博の胴元)に対して送金を依頼したことなどはまったくない」「(水原氏が)僕の口座からお金を盗んで、みんなに嘘をついていた」と説明した。
水原氏が窃盗の罪を認めれば、記者会見での大谷選手の証言が裏付けられる。
TMZも、「FBIは、大谷選手は違法賭博に関与しておらず、詐欺の被害者だと結論づけた」とする関係者の証言を報じている。
水原氏は、3月に韓国・ソウルで開かれた開幕戦後に違法賭博に関わっていたことが明らかになり、その後ドジャースから解雇された。
Advertisement
大谷選手の弁護士は、水原氏が違法賭博による負債を埋め合わせるために大谷選手の口座から多額の金銭を横領したと主張しており、国税庁や連邦当局が捜査していた。
水原氏は、迅速に有罪を認めることで、より寛大な判決を受けられる可能性が高まると見られる。ニューヨークタイムズに証言した3人の関係者は「捜査は急速に終わりに近づいている」と述べている。