東京都内の高齢者施設で3月29日、寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」による食中毒が発生した。都が4月10日、発表した。
クドア・セプテンプンクタータとは?
東京都によると、3月29日午後1時頃、練馬区の高齢者施設から同区保健所に「3月28日午後7時から入所者らに嘔吐や下痢の症状がある」と連絡があった。
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症状を訴えたのは、入所者17人と職員1人の計18人(60〜90歳代)で、保健所が調べたところ、患者2人のふん便からクドア・セプテンプンクタータが検出された。
28日の昼食は特別メニューとして寿司が提供されており、昼食の検食(ヒラメ)と残品(ヒラメ)からもクドア・セプテンプンクタータが検出されたことから、食中毒と断定した。
患者はすでに回復しているという。
クドア・セプテンプンクタータは、ヒラメの筋肉に寄生する。大きさは約0.01ミリと小さいため、肉眼ではほとんど見えない。
クドア・セプテンプンクタータが多量に寄生したヒラメを生で食べると、それから数時間ほどで一過性の下痢やおう吐などの症状が起きるが、症状は軽度で速やかに回復する。
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マイナス 20度で4時間以上の冷凍、または 75度で5分以上の加熱すると、食中毒を防ぐことができる。