伊藤沙莉さんが主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の「虎に翼」に、韓国出身の俳優、ハ・ヨンスさんが出演している。
演じるキャラクターは、朝鮮半島からの留学生である崔香淑(さい・こうしゅく/チェ・ヒャンスク)。主人公・猪爪寅子(いのつめ・ともこ)と同じ明律大学女子部で法律を学ぶ。
韓国出身で、現在は日本を拠点に活動するハ・ヨンスさんとはどんな俳優なのか。プロフィールや経歴、代表作など、知っておきたい情報をまとめた。
「リッチマン、プアウーマン」韓国版に出演。日本に渡航した理由は?
ハ・ヨンスさんは1990年10月10日、韓国・釜山で生まれた。
2013年、映画「恋愛の温度」で助演としてデビューし、同年放送のドラマ「モンスター~私だけのラブスター」で主演に抜擢され注目を集めた。
2018年には、小栗旬さんや石原さとみさん出演の日本のドラマ「リッチマン、プアウーマン」の韓国リメイク版「リッチマン」で、主人公を演じた。
幼い頃から絵が好きだといい、学生時代にはアニメーションを学び、韓国では油絵の個展を開いた経験もある。2022年5月に美術留学目的で日本に渡航し、俳優活動もスタートさせた。
崔香淑はどんなキャラクター?
朝ドラ「虎に翼」は、主人公の寅子(愛称:とらこ、とらちゃん)が法律と出会い、日本で初めて女性が法律を学べる学部を設けた明律大学女子部に入学。周囲から「魔女部」と陰口を叩かれながら、時に差別や偏見と闘い、仲間たちと成長していく姿を描く。寅子のモデルは、日本で女性として初めて弁護士・判事・裁判所所長になった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんだ。
ハ・ヨンスさん演じる崔香淑は、朝鮮半島からの留学生。東京帝大で法律を学んだ兄の勧めで明律大学女子部に進学し、寅子たちと共に法律を学ぶ。
ハ・ヨンスさんは出演にあたり、「私も日本に活動拠点を移したばかりで、ひたすら挑戦を続ける日々を送っており、崔との繋がりに運命を感じています」とコメント。自身の役について「穏やかで気配りもでき、そして時代や社会の逆風に負けず夢を追い続ける聡明な女性」だと評し、「心を込めて演技に向き合いたいです」などと意気込みを語っている。