アメリカのコメディアンで人気司会者のジミー・キンメルさんが自身の番組で「家族旅行で日本に行き、大きなショックを受けた」と報告した。
アカデミー賞授賞式で司会を務めたことでも知られるキンメルさんは、アメリカのテレビ局ABCで平日夜に放送されているトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」の司会者でもある。セレブやアスリートなど様々な分野で活躍するゲストを迎え、コメディー要素を織り交ぜながら社会問題や政治といった世の中の関心事について語ることもある番組だ。
キンメルさんは4月2日の放送の冒頭で、「今週、家族と日本に行ってきました」と報告。「日本での出来事についてどう感じていいかまだわからずにいます」と、日本滞在中の経験について話し始めた。
対比としてアメリカを挙げ、「欠陥もあるし、改善の余地はあるけれど、おしなべて言うと世界の他の国に比べていろいろ整っている方だと思うんです」と前置きしたうえで、「日本に行った今では、アメリカが汚くて不潔な国に感じてしまいます」と日本の清潔さがあまりに衝撃だったと話し始めた。
「日本には7日間滞在しましたが、東京と京都のトイレはどこもきれいでした。アメリカの手術室よりも清潔でした」とコメディアンらしく面白みを加えて自身の体験を語った。
「どのトイレに行っても臭くないし、(用を足した後に)きれいに洗ってもくれます。ホテルのトイレだけじゃないんですよ。レストラン、バー、サービスエリアのトイレだってめちゃくちゃきれいだったんです」
キンメルさんを驚かせたのは、トイレの清潔さだけではなかったようだ。「ゴミも落ちていませんでした。東京には(公共の場に)ゴミ箱がないのにですよ。みんな自分のゴミは持ち帰るんです」とポイ捨ての少なさについても視聴者に力説していた。
番組のYouTube動画には「日本は清潔さに加え、どの飲食店に入ってもおいしい料理が食べられます」「日本に行ったことがある私からしても、ジミーの言っていることは100%真実です」など共感する意見のほか、「多様性がある国よりも、多様性の少ない国の方がいいって言うなんてショックです」という辛口コメントも寄せられている。