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アメリカ大統領専用機から備え付けのロゴ入り皿やグラス、枕カバーなどが相次いでなくなり、問題になっている。専用機に乗ったホワイトハウス記者協会に所属する記者たちが「盗んだ」とみられている。
ポリティコによると、同記者協会の幹事を務めるNBCのケリー・オドネル記者が所属記者宛てにメールを送り、「大統領専用機の備品を持ち帰るのは禁止されています。記者協会のイメージ悪化にもつながります」と伝えたという。
専用機に乗った記者たちには、お土産としてワシが描かれた大統領の印章があしらわれたチョコレート菓子「M&M’s」が配られることがある。しかし、専用機のロゴが入ったタオルや食器は持ち出しできない決まりになっている。
米大統領専用機は「エアフォースワン」と呼ばれ、機体の胴体部分には「アメリカ合衆国」の文字、尾翼には国旗が描かれている。ホワイトハウスの公式サイトでは、飛行中に給油することもでき、無限に飛び続けることができると説明している。
機種はボーイング社の747-200Bで、機内は3階建てになっており、約370平方メートルのスペースが広がっている。医師が駐在し、手術室にもなる医務室もある。調理室は2つあり、一度に100人分の食事を用意することができる。
機体後方には、記者たちが滞在するスペースが設けられている。そこから、金色で縁取られた皿やグラス、枕カバーが持ち去られてしまった。
ただ、「窃盗事件」は今回が初めてではなさそうだ。ポリティコは「長年にわたって何十人もの記者たちがウイスキーグラスやワイングラスだけでなく、『エアフォースワン』のしるしが入ったものは何でもこっそり自分の鞄に入れて持ち帰っている」と伝えている。
幹事社から記者宛てのメールには「もしうっかり機内から何か持ち帰ってしまっていたとしたら、こっそり返せるように手配します」というメッセージが付けられていたという。