小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」を含むサプリメントを摂取した人たちに健康被害が出ている問題で、消費者庁は3月28日、同社が製造・販売する該当商品の使用中止を呼びかける通知を出した。
同社は22日、紅麹が含まれる機能性表示食品を摂取した人たちが腎疾患などを発症したと発表。紅麹関連食品の自主回収を実施している。28日には、「紅麹コレステヘルプ」を使用していた2人の死亡を新たに確認したことを公表。サプリを摂取後に死亡した人は計4人となった。
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消費者庁は、撤回届出が提出された機能性表示食品の一覧を公開するとともに、該当商品を購入した人に対して、「直ちに喫食を中止し、身体に異常がある場合には、医療機関を受診するか最寄りの保健所にご相談ください」と呼びかけている。
また、同庁は機能性表示食品を利用する際のポイントについて、「たくさん摂取すれば、より多くの効果が期待できるというものではありません」と、パッケージに記載してある一日あたりの摂取目安量、摂取の方法、摂取する上での注意事項をよく確認することを挙げている。また、体調に異変を感じた場合は、速やかに摂取を中止し、医師に相談するよう喚起している。
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