アメリカ・ユタ州で、チケットを持っていない人物が驚きの方法で満席の飛行機に搭乗して、身柄を拘束された。
その人物が飛行機に乗るためにとった行動とは、携帯電話で他の乗客のチケットを盗撮することだった。
一体どうやって?
連邦当局の起訴状によると、スキー旅行でユタ州を訪れていたウィクリフ・フリザード容疑者は、サウスウエスト航空の同伴者無料パスを使って地元テキサス州に戻ろうとしていた。
しかしフライトは満席で、フリザード容疑者はキャンセル待ちしていたという。
それでも、フリザード容疑者はパスを使って保安検査場を通過。
到着したゲートでサウスウエストのフライトが満席だったため、テキサス州オースティンに向かうデルタ航空の乗客のチケットを携帯電話で盗撮し、最終的に一人の子どもの航空券を使って飛行機に乗り込んだという。
この子どもは、搭乗時にチケットが使用済みと表示される問題が発生したものの、無事に飛行機に乗れたとされる。
空港の監視カメラ映像には、フリザード容疑者が乗客の搭乗券の写真を撮影し、そのうちの1枚を利用して搭乗する様子が映っていた。
搭乗したフリザード容疑者は、全員が着席するまで機内のトイレに潜んだ後に、飛行機の後方に向かった。
しかし満席だったために客室乗務員が手助けを申し出たところ、フリザード容疑者の席がないことが発覚したという。
地上走行中だった飛行機はゲートに戻り、フリザード容疑者は警察に身柄を引き渡された。
起訴状によると、フリザード容疑者は警察に自らの間違いを認めて、「どうしても家に帰らなければならなかった」と説明した。
フリザード容疑者は密航の罪でユタ州の刑務所に収監されている。デルタ航空の代理人は25日、当局の捜査に協力しているとコメントした。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。