「ドラゴンボール」110メートルの巨大壁画がペルーに出現。鳥山明さんを偲んで数十人のアーティストが制作

高さ6メートル、長さ110メートル。数十人の地元アーティストが手がけた大作です

3月1日に死去した鳥山明さんの肖像と代表作「ドラゴンボール」の登場キャラクターを描いた巨大壁画が、ペルーに出現している。

ペルーのメディアRPPなどが3月21日に伝えた

壁画が描かれたのは、ペルーの首都リマ、ビクトリア市のパセオ・デ・ラ・リパブリカ通り。

Comic Book Resourcesによると、壁画は高さ6メートル、長さ110メートルで、ドラゴンボールシリーズに登場する70以上のキャラクターが描かれているという。ペルーの芸術家グループが数十人で制作した。

制作に関わったアーティストの1人は、AP通信の取材に対し「この壁画は鳥山明さんへの追悼です。彼の漫画は様々な世代に影響を及ぼしました。テレビだけではなく、芸術界の多くの人にも影響を及ぼしました」と話している。

また、訪れたファンは「ここにドラゴンボールZの壁画があると聞いて、昼休みに子供の頃を思い出しました。ドラゴンボールZは私たちの子供時代の一部です」と話した。

この壁画は、元は国の英雄たちが描かれていたが、今回芸術家グループがドラゴンボールのキャラクターに描き換えた。

この壁画の制作に携わってきた芸術家の一人、ホセ・レバノ氏は、ドラゴンボールキャラクターの壁画を描いた理由について、RPPに次のように説明した。

「私たち自身が200周年記念のために英雄をテーマに壁画を担当したのですが、近隣住民の中にはこの変更(ドラゴンボールキャラクターを壁に描くこと)に同意しない人もいました。しかし、壁画が劣化し、この地域に犯罪が戻ってきていたことは確かです。瓦礫を捨てる人がいて、壁は剥がれ落ち、汚れた生活をする人が現れ始め、私たちは改修する必要があったのです」とRPPに語った。

鳥山さんが亡くなっても、遺した作品たちは国や世代を超え愛され続け、多くの人に影響を与えている。

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