多くの人が旅行に出かけるゴールデンウィーク(GW)期間中、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は全席指定になる。普段1〜3号車に設けられている自由席はなくなるから、利用を計画している人は注意が必要だ。
東海道・山陽新幹線を運行するJR東海とJR西日本は、年末年始とGW、お盆の「3大ピーク期」は「のぞみ」の自由席をなくし、全席指定にする方針を決め、2023〜24年の年末年始に初めて実施した。
その結果、「多くの乗客が席に座ることができ、自由席に乗るためにホームで待つこともなくなるなど、より快適にご旅行いただけた」と評価している。
これを踏まえて、24年のGWも「のぞみ」の自由席をなくすと発表した。GWで実施するのはこれが初めてとなる。
「のぞみ」が全席指定になるのは、4月26日(金)から5月6日(月)まで。この11日間は、新幹線定期券を含め、自由席に限って座れる切符を持っていても「のぞみ」では座れない。
JR両社は期間中、1時間あたり最大12本の「のぞみ」を運行させ、混雑緩和に努める。多い時は5分に1本のペースで発着することになる。
それでも指定席券が買えなかった場合、自由席特急券があれば「のぞみ」に乗ることはできる。その場合、車両の両端のデッキなどで立って移動することになる。「ひかり」「こだま」には通常通り自由席がある。
また、JR東海はGW期間中、東京ー新大阪間の「のぞみ」の一部列車に「お子さま連れ車両」を設定する。1日片道1、2本で、期間中に計29本に設定する。
下りは東京を午前11時台に出発する「のぞみ」343号など、上りは新大阪を午後2時台に発車する「のぞみ」396号などで、いずれも12号車に設定するという。
先の年末年始にはジェイアール東海ツアーズの旅行商品「お子さま連れ専用車両」を販売していたが、今回はそれとは異なり、他のきっぷと同じように買える。乗車日1カ月前の午前10時から買えるようになる。まもなく販売開始なので、希望者は注意しておきたい。
JR東海テレフォンセンターによると、「お子さま連れ車両」の料金はほかの一般の指定席と変わらない。「周囲に気兼ねなく家族で旅行できる」席として販売するが、子連れでなくても買うことはできる。