コンサート中に座っていたことを歌手のマドンナさんにとがめられた車いす利用者が、怒りの感情はないとTMZのインタビューで語った。
ヴァネッサ・ゴーマンさんは2月、カナダ・バンクーバーで開かれたコンサートで、ステージ上からマドンナさんに「なぜ座っているのか」と尋ねられた。
ゴーマンさんは1999年の自動車事故で下半身不随になり、車いすを利用しているという。
ソーシャルメディアで拡散した動画では、マドンナさんはステージ上からゴーマンさんに向かって「そこに座って何をしているの?」と尋ねている。
マドンナさんはステージの端まで歩み寄ってようやく車いすに気づいたようで「ああ、私の発言が不適切だった。ごめんなさい。あなたが来てくれて嬉しいです」と観客席のゴーマンさんに謝罪した。
ソーシャルメディアにはマドンナさんへの批判と同時に、すぐに過ちを認めて謝罪したことへの称賛も投稿された。
ステージのすぐ近くにいたゴーマンさんは、鮮やかなピンクの車いすに座っていたのをマドンナさんが気づかなかったことが驚きだったという。
それでも「車いすの利用者の中には立てる人もいます。彼女は私が半身不随だとは知らなかったのです」とTMZの取材に述べた。
ゴーマンさんは、自分に注意を向けたマドンナさんに「愛しているよー」と返答し、コンサートの残りの時間を楽しんだとも語っている。
マドンナさんがこのワールドツアー「セレブレーション」の公演で物議を醸したのは今回が初めてではない。
マドンナさんはツアーの「Live to Tell(リヴ・トゥ・テル)」 のパフォーマンスで、エイズで亡くなった著名人を追悼しているが、その中にR&Bシンガーのルーサー・ヴァンドロスさんを含めたことが問題になった。
ヴァンドロスさんは2005年に脳卒中の合併症で亡くなっており、マドンナさんは遺産管理人の要請を受けて追悼から外した。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。