4月から始まる新年度を機に、転職を検討している人も多いのではないだろうか。
労働問題特化の法律相談サイト「ベンナビ労働問題」を運営するアシロは、18歳〜49歳の男女2510人を対象に、退職に関するアンケートを行った。
アンケート結果によると、回答者のうち64.6%が「仕事をやめたいと思ったことがある」と答えた。
しかし、仕事をやめたいと思ったことがあると回答した人のうち、退職に向けて行動に移しているのは、28.4%と3割弱に留まることが明らかになった。
仕事をやめたいと考える理由や退職に向けた行動を阻む理由は何なのだろうか。
調査結果を見ていこう。
仕事をやめたい理由は?
5位 評価されない/給与が上がらないから(299人)
4位 仕事が多過ぎる/ノルマがきついから(414人)
3位 やりがいが感じられないから(441人)
2位 職場の人間関係が悪いから(543人)
1位 給与が少ないから(801人)
仕事をやめたいと思ったことがあると回答した1622人に対し、仕事をやめたい理由を尋ねたところ、最も多かったのは「給与が少ないから」となった。
一方で、「職場の人間関係が悪いから」、「やりがいが感じられないから」など、労働環境や業務そのものに対する不満や悩みが多くあがった。
退職に向けた行動ができない…その理由は?
5位 新しい環境・人間関係に慣れるのが大変だから(202人)
4位 転職活動が面倒だから(249人)
3位 転職先でうまく行くかわからないから(263人)
2位 次の仕事が見つかるか不安だから(334人)
1位 経済的な不安があるから(615人)
退職に向けて行動をしていないと回答した1161人にその理由を質問すると、「経済的な不安があるから」が半数以上で最多となった。
その他には、「次の仕事が見つかるか不安だから」「新しい環境・人間関係に慣れるのが大変だから」などの退職後の環境に対する不安の声が寄せられた。
一方、「やめると言いづらいから」「同じ部署の人に申し訳ないから」など、現職への引け目から退職を躊躇する人も多いようだ。