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『ぽたぽた焼』のトレードマークとして親しまれてきた「おばあちゃん」が現代版へとアップデートされている。
ぽたぽた焼は亀田製菓が1986年に発売し、今でも多くの人に愛されるロングセラーの商品だ。味の決め手となっている特製の「さとうじょうゆ蜜」の甘じょっぱさとサクサクの食感がクセになり、商品パッケージにある割烹着姿でおせんべいを焼くおばあちゃんのイラストとともに知られている。
同社サイトによると、おばあちゃんにモデルはいないが、「田舎のおばあちゃんが、お孫さんのために火鉢で砂糖じょうゆをぽたぽたとおせんべいにたらしながらゆっくり焼いている姿をイメージした」という。
発売以来、商品のパッケージデザインやおせんべいの味や食感は調整してきたが、おばあちゃんのイラストは変えずにきた。
しかし、2023年にそのおばあちゃんのイラストの刷新に踏み切った。時の流れとともに、おばあちゃん像が変化していることを受けたものだという。新たなイラストを担当したのは人気の絵本作家ヨシタケシンスケさんだ。亀田製菓は読売新聞の取材に、ヨシタケさんへの依頼時に「現代的なイメージを取り入れたい」と伝えたとしている。
割烹着にメガネをかけ、髪をお団子にしているところは変わらない。「元祖」のおばあちゃんの近くで寝転んでいた猫は、刷新版にも登場。おばあちゃんの膝下で丸まる姿が描かれている。
大きな変更点の一つが、おばあちゃんの顔の向きだ。以前のおばあちゃんはうつむき加減でほのぼのとおせんべいを焼いていたが、今度のおばあちゃんは少し上方を見上げ、はつらつ感がある。「ぽたぽたしちゃう?」と語りかけてくるところには、友だち感覚のチャーミングさがある。
おせんべいの個包装の裏面に描かれたおばあちゃんの知恵袋も、時代の進化にあわせてアップデートされている。
「もう泣かない!玉ねぎのみじん切り」という時代を問わない悩みに知恵を貸すところは変わらないが、NFT(非代替性トークン)について説明するバージョンも出ている。