第96回米アカデミー賞の授賞式で、映画『バービー』で「ケン」を演じた俳優ライアン・ゴズリングが挿入歌「I’m Just Ken」の振り切ったパフォーマンスを披露し、来場者の注目をかっさらった。
会場が照明でピンク色に染められ、パフォーマンスがスタート。そうそうたる顔ぶれで埋められた来場者席の1つに身を沈め、バービーカラーのド派手にきらめくピンク色のスーツに身を包んだゴズリングが立ち上がり、歌い始める。
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中に着ているシャツも、手袋もショッキングピンクだ。
ゴズリングはステージに向い、ダンサーたちに混じって踊る。持ち上げたシャンパングラスを振り下ろしたり、平手打ちをされたりする振り付けも目を引く。そこに、映画でいろいろなケンたちを演じたシム・リウ、チュティ・ガトゥ、キングズリー・ベン=アディル、スコット・エヴァンスも加わると、会場から歓声が飛ぶ。
ゴズリングがピンク色の薄い板を割る仕草さをしたところで、映像は真上からステージを映し出すカメラに切り替わった。複数のダンサーに仰向けに抱え上げられたゴズリングは両腕を頭の後ろで組み、空を見上げる仕草をする。大きな無数のバービーの顔のパネルに囲まれ、バービーのパネルに飲み込まれてしまう。
ゴズリングは壇上から下り、来場者席にいる同映画でバービーを演じたマーゴット・ロビーなど共演者らにマイクを向け、歌うよう促す一面もあった。
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『バービー』は作品賞や助演男優賞、助演女優賞など7部門に計8ノミネートされていたが、受賞はビリー・アイリッシュが歌った挿入歌「What Was I Made For」の歌曲賞のみだった。