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子役から活躍するハリウッド俳優で、映画『チアーズ!』や『スパイダーマン』シリーズへの出演で知られるキルスティン・ダンストさん。41歳を迎えた今、エイジズム(年齢を理由にした偏見や差別)によって演じる役が固定化してきていることを打ち明けている。
3月5日に出版された雑誌『マリー・クレール』のインタビューで、ダンストさんは2021年にドラマ映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』に出演以降、2年ほど演技の世界から遠ざかっていたと明かした。オファーされるのが「憂鬱な母親」の役ばかりだったからだという。
2024年4月12日にアメリカで公開予定の『Civil War』でフォトジャーナリストを演じ、大スクリーンに復帰するダンストさんは休業期間に抱えていた葛藤を語った。
「憂鬱な母親を演じることばかり求められるので、2年間は働いていませんでした。正直に言うと、きつかった。なかでも一番きつかったのは、母親というだけで私には他に何もないと感じること。私だけじゃなく、母親たちはみんなそう感じているのではないでしょうか」 と話し、「私と同じ歳の女性にとっていい配役は絶対的に減っている」と付け加えた。
ダンストさんには、周りのサポートを感じられずに声を上げられずにいたことが他にもあるという。サム・ライミ監督の『スパイダーマン』でMJを演じたときのことを振り返り、撮影現場でみんなに「ガーリーガール」(女の子らしい女の子)と呼ばれたことに嫌悪感を持っていたことを明かした。そのときは何も言わず、そう呼ばれることをただ受け入れたという。
年齢を重ねるごとに、いろいろな役を演じることに障害が出てくると感じる役者はダンストさんだけではない。SF映画『マトリックス』シリーズでトリニティーを演じたキャリー=アン・モスさんもその1人だ。
「40歳の誕生日の翌日におばあさんの役をオファーされた」と2021年に語っている。
モスさんが手元に届いた台本を読んでいると、マネージャーから「ちがう、ちがう。あなたがオファーされたのはいま読んでいる役じゃなくて、おばあさんの方です」と指摘されたという。「少し大げさかもしれないけれど、一夜にしてそんな変化が起きたんです。私は少女から母となり、その母さえも超えた存在になった」と話していた。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。